留学体験談 (仏語圏)

2017年度 リヨン・カトリック大学

A.H(国際交流学科 2017〜2018(H29〜30)年度留学)

 私は、三年後期から四年前期にかけてリヨン・カトリック大学に留学しました。留学先の大学に必死に拙いフランス語で連絡を取り、ビザや寮の手続きをしたことを覚えています。
留学が始まると、今度は今まで勉強してきたフランス語を生かすことができない、またフランス人が話していることが全く理解できないなどの現象に直面し、自分のフランス語の力不足を痛感したとともに、理解したいという強い意志が生まれ、日本にいた時とは比べものにならないくらいフランス語を勉強することができました。大学の授業では、タームが始まる前にしっかりとレベルチェックのテストを行い、それに合わせたクラスに配属してくれるため、自分のレベルにあった授業を受けることができました。また、水曜日だけ普段の語学の授業とは異なり、フランスの歴史、文化など少し踏み込んだ内容の授業を履修することができました。この授業を通して、言語だけでなく、フランスの価値観、そうなった時代背景といった歴史的なものから、今の情勢などタイムリーな話題も学習することができました。また、全体の授業を通して、特にリスニング、スピーキングの能力が上がったと感じました。日本では勉強できる機会、場所も限られているため、言語習得には現地に入り、日々言語と触れ合うことが重要だと理解しました。
勉強が大変な一方で、様々な授業を履修していく中で多国籍な友人も増え、自分の価値観においても大きな変化がありました。日本には、やはり日本人しかほとんどおらず、海外の方と接触する機会がないため、初めはどのように関わったらいいのか分からなかったのですが、授業内で共同作業をしたり、放課後に一緒にご飯を食べに行きながら勉強したりする中で徐々に自分の中の苦手意識が薄れ、どの人とも分け隔てなく接することができるようになりました。また、様々な国籍の人と関わる中で、私の中でそれぞれの国出身の方に対するステレオタイプのイメージが、実際に会って話をすることによってガラッと覆されることが多くありました。また、実際に私自身もフランス人の学生に韓国、中国の友人とアジア人という一括りで認識された時に私は日本人なのにとイラっときた体験からきちんとその人のアイデンティティを認識することの大切さを痛感しました。このような経験をしていく中で、海外の人への偏見がなくなり、異なる国籍の人と一緒に共同作業をすることへの抵抗がなくなりました。
留学開始前は10ヶ月という長期間日本を離れることにとても不安を感じていましたが、実際に留学先で生活していく中でたくさんの友人、大学の先生のサポートがあり、充実した日々を過ごすことができました。最後には日本に帰りたくないと思うほど楽しい時間となりました。この留学で得た語学、自分の価値観の変化を今後の生活に生かしていきたいと思っています。留学に行くというのはなかなか勇気のいる選択であり、困難にぶつかることも多いとは思いますが、学生の間にしか経験できない貴重な体験なので是非多くの学生に行っていただきたいなと思っています。 。

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