留学体験談 (韓国語圏)

2014年度 韓国カトリック大学(韓国)

人間関係/S. N. (交換・推薦留学)

 私は2014年3月から12月まで韓国カトリック大学に留学いたしました。高校生から韓国語を独学で学んでいたため、「韓国語を勉強しに行く」というよりは、「自分の韓国語の実力を試す」という意気込みで留学生活を開始いたしました。そのため、学外の活動に積極的に参加いたしました。4月〜9月は、「韓国訪問委員会」の大学生広報団として、韓国人と共に、訪韓する外国人の数を増加させる活動を行いました。週に1回、班のメンバーと集まり会議を行って、外国人のためのイベントを企画したりしました。7月の1カ月は「ソウル観光マーケティング」という会社でインターンシップをさせていただきました。たくさんの企業にメールを送り、インターンシップをさせていただきたいと頼み、唯一「ソウル観光マーケティング」から連絡をいただき、インターンシップをさせていただくことになりました。毎日9時〜18時で働き、仕事内容は主に翻訳や記事の作成、メール対応でした。正式な場での翻訳を任せられ、責任は重かったですが、韓国語を勉強し始めた時から夢であった「翻訳」の仕事に短期間でも就けたというのは、とても嬉しかったですし、実践的な韓国語能力を身に付けることができました。
 前期は語学堂に加え、韓国語での授業を履修いたしました。語学堂では、今まで独学でしか習ってこなかった韓国語を、先生に教えていただくというのはとても不思議な感覚でした。私としては、韓国語がある程度できていたので、語学堂での成長はあんまり感じなかったため、後期は専攻の授業に専念するために語学堂に通いませんでした。専攻の授業では、知らない単語がとても多かったので、予習・復習を欠かしませんでした。また、授業中に班を作り、グループワークを行うことが多いので、授業ごとに友達ができて、交友関係も広まりました。上手く翻訳できないような韓国語もあり、理解に苦しんだ科目もありましたが、努力が報われ、優秀留学生として韓国政府から表彰していただきました。日本でも表彰されたことがなかったので、とても驚きました。「頑張れば報われる」ということを実感したように思いました。また、留学前は韓国語能力検定(TOPIK)の4級を所持していましたが、11月のTOPIKの試験を受け、最高級の6級に合格することができました。語学試験の最高級に学習5年目で合格することができたというのは、自分でも信じられないですが、6級合格は留学の語学面での目標としていたので、とても嬉しかったです。今後も定期的に受験し、レベルを落とさないようにしたいです。
 留学生活では、楽しいことばかりでなく、つらいことや理解しがたいこともたくさんありました。私にとって楽しいことは、好きなアーティストのサイン会や番組の観覧に行くことが出来たり、韓国料理を食べたい時に食べることができたり、毎日韓国語を喋り、聞くことができるということでした。つらいことや理解しがたいことは、韓国人のマナーや民族性でした。いくら日本と文化が似ていても、各国で築き上げられるマナーは全く違うものです。しかし「郷に入れば郷に従え」です。なるべく韓国のマナーに従いましたが、「韓国のマナーだから」では済ませられないようなこともたくさんありました。「日韓のマナー差」に興味を持ったので、卒論でより深めてみたいと考えています。留学は「語学を学ぶ」ことより「たくさんの経験をすること」だと思います。そのためには、留学前までに、ある程度の語学力を身に付けておく必要があります。中級以上のレベルで、留学をすれば、経験できることが大幅に広がると思います。

2014年度 韓国カトリック大学(韓国)

国際交流/M. N. (交換・推薦留学)

 私は留学生活において、主に学内での活動に積極的に参加しました。その結果、夏休みの語学堂での皆勤賞から始まり、在韓外国人大学生スピーチコンテストで最優秀賞、留学生歌の大会で大賞、韓国政府からの奨学金と賞状という4つの賞をいただきました。このスピーチコンテストは後期の始まりにあるため、自分の能力を試してみたい方、また人前で韓国語をスピーチしてみたい方にとってはやってみる価値があるものであると思いました。韓国政府からの奨学金は前期にまじめに取り組んだ人が頂けるものであり、留学生全体の中でも今回は三人頂くことが出来ました。その中で、本学から留学した二人が頂くことができ、本当に誇りに思っています。 私は留学当時、まだ韓国語が初級レベルであり、英語を利用していました。CUKは英語の能力が高く、ある一定の英語のレベルは必要であると思いました。OBFという英語教育施設があり、私はそこで英語の勉強も行いました。そこで働いているマスターさんたちと話すことはとても楽しく、自然と英語を使う事ができ、とても良い空間です。しかし、韓国に来たからには韓国語でのコミュニケーションをしなければならないので、3月の中旬から日本語学科の方と週に2時間、日本語も交えながら韓国語のみを話す時間を設けました。その結果、夏休みには中級に、最終的には語学堂の中でも一番上の級である高級で学ぶことができました。周りからも一番伸びたと褒めてもらえる程で、他人よりも韓国語を使う時間を作った甲斐があったと感じました。韓国語を話すことは最初は恥ずかしかったですが、自分が話す内容を相手が理解してくれることがとても嬉しく、もっと頑張ろうと思いました。寮では4人部屋を申請すると、韓国人3人と同じ部屋になることが出来るので、少し狭いですが、4人部屋をお勧めします。
 CUKは留学生に対して手厚い配慮をしてくださいます。AMIという留学生一人に対して韓国人一人が付いてくれるので、分からないことはAMIが助けてくれます。保健室などの構内施設も充実していますし、学校外にも飲食店なども豊富にあり、あまり細かい心配をする必要はありません。しかし、私は韓国に行くまでにもっと勉強をすればよかったという後悔をしているので、行かれる方は日常会話レベルの韓国語能力は必須であると考えるべきです。また、1年があっという間であったのでやりたいことは積極的に行い、時間を大切に過ごしてほしいです。

2014年度 ソウル女子大学(韓国)

哲学科/M.N. (交換・推薦留学)

 高校生の時に韓国に興味を持ち独学で勉強を始め、大学の2年次に夏期海外語学研修に参加したことでもっと深く韓国語を学びたい、現地で生活してもっと近くで文化やその国自体を学びたいという思いから韓国への留学を決意しました。
 留学生活は語学堂でのクラス分けのテストから始まり、私は高級の5級クラスに入ることになりました。高級のクラスは半年以上留学している生徒が殆どで留学に来たばかりの私が勉強の速さについていけるか正直、不安だったのですが先生方のフォローや友人たちの助けもあり不安で一杯だった語学堂の授業がいつからか楽しみに変わっていきました。また私にとって授業中の先生や友人たちとのコミュニケーションは一番楽しく、クラスメートとも早く打ち解けられるきっかけになったと思います。留学に行ったときは1人であったのに、いつしか気付けば周りには多くの友人や先生方がいて毎日刺激的で楽しい留学生活を送っていました。  前期で私は大学の授業を履修せずに語学堂だけを履修し、語学に集中しある程度韓国語に余裕を持たせてから後期で大学の授業を履修しました。大学での授業はもちろん韓国語で韓国人学生に混ざって受けるのですが分からないことがある度に周りの韓国人学生に聞いたり教えてもらったり、そこから仲良くなるということもよくありました。韓国人学生の授業や勉強に対する熱心な姿を見て、私も周りに必死についていこうとしました。その結果、ディスカッションのある授業で最初は難しくてついていけてなかったのが対等にディスカッションに参加できるようになり、その授業が楽しみにもなりました。そうなれたのも教授や友人たちのお陰だと思います。  生活面では寮のルームメートが韓国人学生で共に生活しながらコミュニケーションを取ることで自然と韓国語の勉強になり、またお互いの国の文化を勉強する機会でもあり私にはとても良い刺激になったと同時に、ルームメートはかけがえのない存在となりました。そして寮には様々な国籍を持った外国人学生が多いため留学前には予想もできなかったような外国人の友人もたくさんでき、私にとって毎日が勉強であり多くの刺激をもらえた留学生活でした。もちろん辛いこともありましたがそれも振り返ればどれも良い経験であり、それ以上に素敵な出会いと経験ができたと思っています。
 4年間の学生生活のうち1年間を海外で過ごすのは本当に貴重な体験であり、また自分の知らなかった自分を発見でき成長させてくれる機会でもあります。そして大学だけでなく思い切って外の世界に飛び出して、沢山のことに挑戦することの大切さを学びました。

2013年度 韓国カトリック大学(韓国)

史学/Y.Y. (交換・推薦留学)

 私が韓国に興味を持ち始めたのは、小学6年生の時に見た「冬のソナタ」からです。自分の感情を率直に伝える、それまでとは違うロマンチックなドラマに魅了されました。それから、多くの韓国ドラマや音楽に触れ、韓国人と交流し、韓国料理屋でアルバイトをするなど、普段から韓国との関わりを持つよう心がけていました。しかし、日本にいては韓国をさらに奥深く知ることは難しいと感じ、この留学の機会に、住んでみないと分からない韓国の違う面や新しい面を見たい、苦手な読解力を克服したいと強く思い志望しました。
 韓国カトリック大学は留学サポートが充実しており、半年間はトウミという現地学生がサポートしてくれます。また、韓国料理体験、テーマパークへの遠足等、韓国語の授業での文化体験は大変充実しており素敵な思い出になりました。韓国が好きという気持ちと実際の語学力には大きな隔たりがあったので、留学後は意欲的に韓国語に触れるよう努めました。例えば、他国の留学生と、とにかく韓国語を使って話すことを心がけました。韓国人のルームメイトからは教室では学べない流行語を教えてもらったり、文化の違いを語り合ったり、同年代ならではの話に花を咲かせたりと貴重な時間を過ごすことができました。
 留学期間には限りがあります。韓国で生活をすると何ができるか、留学中に何をしたいか、どこに行きたいかという具体的な事前計画を明確に立てると、留学生活がより充実したものになるでしょう。留学を終えて痛感したことは、留学前の語学能力が高度であればあるほど留学先での生活がより充実したものになるということです。
 留学生活中は全てのことが新鮮です。お店での注文、友達との会話など、言葉の壁を気にせず声に出して話してみることが一番大切だと思います。最初から完璧な人はいません。恥ずかしがらずに知っている単語を繋げて話してみてください。チャレンジをする場は沢山あります。受け身ではもったいないです。自分が周りを巻き込むぐらいの勢いがいいと思います。1つでも多く留学生活でしかできない体験・チャレンジをしてみてください。

2013年度 韓国カトリック大学(韓国)

哲学/S.Y. (交換・推薦留学)

 私が留学を意識し始めたのは、1年次に受けたジェネラルレクチャーでした。私は、自他ともに認める内向的な性格で、リーダーや責任者になるようなタイプではありません。しかし留学というと、活発で社交的な人が行くというイメージがあると思います。少なくとも私にはそういうイメージがあり、今まで何度かチャンスはあったものの、自分には関係ないことだとそのチャンスを逃してきました。大学生になり社会的な責任も見えてきた頃、留学がテーマであったジェネラルレクチャーで先輩方のお話を聞き、何か自分にとって大きなことを成し遂げてみたい、自分の殻を破ってみたいという思いが湧いてきました。
 留学を通して、自分が目標としていた自分の殻を破ること、自分を成長させることを実現出来たと思います。一言でまとめると、留学を通して自分に自信がつきました。
留学先でやりたいことは人それぞれであり、人に振り回される必要はありません。自分のペースで留学を心から楽しんだら良いと思います。ただ、少しでもこれに挑戦してみたい、 これを実現したいと思ったことがあれば、進んでやってみて欲しいのです。私は、韓国語をきわめたいという思いがあり、何としても現地の韓国語能力試験で6級に合格しようと決めていました。韓国語を母国語としない私にはかなり無謀な挑戦だったのですが、周りの方々の応援もあり、無事に合格できました。これは自分にとって、韓国留学での大きな成果であり自信につながっています。このことから私が言えることは、何か目標があればもっと良い留学生活を送れるということです。留学を負担に考えずに、自分は日本からの、また、聖心女子大学からの留学生であるという責任と自覚を持って、留学生活を満喫してください。
 私はこの留学を通して色々な人に出会うことで、成長していく自分を発見できました。人と話すことが苦手な私でも、苦手なことが常に要求される留学というものを成し遂げることができたのです。これから社会にでていく上で、自分への自信、また、社交性や協調性は必須です。目の前にある留学というチャンスを是非生かして自分のものにすることを、私のような留学なんて自分には関係ないと思っている方に、特におすすめします。私の留学を支えてくださったすべての方々に心から感謝しております。

2012年度 韓国:韓国カトリック大学

2012年前期・後期交換留学 英語英文学科 H.H. (交換・推薦留学)

CUKの良い点

国際館にOBFという英語教育のための施設があります。この中でのやりとりは基本的に全て英語で行われ、付属しているカフェでの注文も英語です。ここには洋画を見ることのできるスペースと談話スペースがあり、希望をすればチューターに英文レポートの添削をしてもらえたり、ネイティブの人達と会話の練習ができたりします。私は韓国で英語も勉強したかったので、時間がある時にはここで課題やTOEICの勉強をしたり、カフェの店員と1時間ほど英語で会話をしたりしていました。また、寮で開かれるBILKという韓国語サークルも多国籍な友達を作るには絶好の機会なので参加してみてください。ただ、レベルごとにクラス分けをされ、上級に上がるほど留学生の国籍に偏りが出る(中国、台湾、日本)のが少々難点です。

印象に残っていること

1つは在韓外国人大学生スピーチコンテストで最優秀賞を受賞できたことです。日本の全国大会で2位になってしまった経験から、次は絶対に1位をとりたいと切望し臨んだ大会でした。そのため、自分のスピーチの長短所を前回コンテストの振り返りを行うことで自覚し、長所は伸ばし短所は補完できるような練習プログラムを独自に考え実行しました。その結果、競合相手が学部留学生や永住者という状況の中でも上記のような結果を残すことができました。2つ目はボランティア活動です。勉強嫌いで反抗期の小学6年生の男の子に日本語を教えるということで、教材を一から作ったり教え方を工夫したり試行錯誤の連続でした。しかし、最後にその子から日本語で「先生の授業は楽しかったから、高校に行ったら日本語を勉強したい」という手紙をもらった時、とても嬉しくて泣いてしまったことを覚えています。留学のために先生になるという夢を諦めなければならなかった私にとって、外国で小さな先生として活動できたことは何よりも貴重な経験でした。

一番伝えたいこと

渡航まで日本で韓国語をしっかり身につけてください。基準としてはハングル検定準2級、そして重要なのは、「日常生活で困らない程度の会話能力をつけていくこと」です。「語学は行ってから」という考え方は甘いですし、時間の無駄使いです。私の年には渡韓してから韓国人と会話ができない、言いたいことが言えないという友人がたくさんいました。そのような人達は、韓国語ができる留学生達が専攻の授業を履修したり積極的に友達を作ったりしている間に韓国語を勉強しなくてはなりません。さらに韓国人の学生も、韓国に来るのだから韓国語はある程度話せて当然だと思っている人が多いようです。私達は交換留学生であり、語学研修生ではないということを頭に入れておいてください。
また、この大学以外からもCUKに来る日本人学生は必ずいます。でも絶対に日本人で固まって生活することのないようにしてください。仲良くなることは大切ですが、外国に行ってまで四六時中日本人と一緒にいる必要はありません。その分一人でも多くの韓国人や他国の留学生と交流してみてください。

2012年度 韓国:韓国カトリック大学

2012年前期・後期交換留学 英語英文学科 E.H. (交換・推薦留学)

生活面について

カトリック大学はソウル中心部から少し離れていて街中に出るには多少時間が掛かりますが、カトリック大学のあるヨッコクで生活に必要なものは全て揃います。最寄り駅から学校までは歩いて10分、地域バスで5分程度です。駅のそばに大型のスーパーがあり、また学校のすぐそばにも小さなスーパーがあります。駅から学校までの間にカフェやお店が沢山あり、色々な韓国料理が食べられると思います。
留学生はだいたい学校のミシェル食堂を利用している割合が高かったです。食券は前期と夏休みは寮費と共に銀行振り込みで、後期は食堂で直接払い込みました。安いので最初の学期は付けても良いと思います。食事の面で不便だったのは、寮にキッチンがなく自炊が出来ないことです。
寮については、学期が終わるごとに部屋が変わります。何人部屋を選ぶかは留学生は自由ですが、夏休みや後期にもし希望の韓国人のルームメイトがいたら、その人と同じ部屋になることも可能です。留学生が韓国人と話せる絶好の機会です。宿題でも生活のことでも分からないことをすぐ聞けるので、最初から積極的に話しかけて打ち解けることをお勧めします。韓国人チューター(トウミ)が困ったことがあれば何でも助けてくれるので、トウミに相談すれば生活面でも勉強面でも助けてくれます。あとは、日本語学科の学生も日本語が上手ですし寮に何人かいるので、すぐ友達になれると思います。

学校等について

私の年は日本人の留学生が例年に比べてかなり多くちゃんと意思疎通の出来る相手がいるのが助けになる時も多々ありましたが、やはり日本人で固まっていても言語は上達しないので、どんどん外に自分で飛び出して色んな人と話してみて友達を作るべきです。手段は様々ですが、サークルに参加したり、同じ授業の学生と仲良くなったり、その気になれば道はいくらでもあると思います。留学生は留学生同士で固まりがちですが、自然な表現を身に付けるにはネイティブの友人とコミュニケーションをとるのが一番です。もちろん留学生は色んな国の人がいるので、沢山の国の人と友達になれるチャンスです。私は日本人やチューターの韓国人、アメリカ人、ロシア人など仲の良い留学生友達でハンガンにピクニックに行ったことがとても楽しかったです。
勉強面から私が学んだのは、語学の成長には自分自身の壁を乗り越えることが必要だということです。韓国語はあまりわからないまま行きましたし、英語もそこまで出来るわけではなかったので、やはり最初はネイティブを相手にするとどうしても恥ずかしさや自信のなさが発言することに対する壁になりました。しかしそれでは上達できません。失敗を恐れず、自分でその壁を壊し、下手でも何でもまず使ってみること、一歩踏み出してみることが変化と成長をもたらすとわかりました。英語の授業はディスカッション形式のものをとっていたので、よくアメリカ人の友達に練習に付き合ってもらったりしました。 海外で過ごす学生生活は本当に貴重だと思います。色々な経験が出来ます。留学を決意するような方なら皆あるとは思いますが、その国で自分は何がしたいのか、何を得たいのかという目的意識を持つことが留学生活を送る上で絶対必要だと思います。また、好奇心のアンテナを常に張り巡らせて生活し、海外で沢山のことに挑戦して欲しいです。

2009年度 韓国:韓国カトリック大学

2009年度前期・後期留学 英語英文学科英語英文学専攻 4年 N・K (交換・推薦留学)

 私が韓国に行って感じたものは、どうしようもない文化、言葉の壁、それを乗り越えようとする心、しかし同時に自分の中に理不尽に感じる苛立ちとの戦いでした。  留学してすぐCDZというダンス部にはいったのですが、行く前に思っていた程度の言葉の壁よりも、実際感じる言葉の壁は想像するよりも遥かに厚く、仲間として話についていったり、一緒に遊んだりという事ができなくて辛かったです。しかし、一緒に文化祭の公演をやったり、毎日練習し、自分自身の韓国語の上達によってどんどんその壁は軽く飛び越えられるようになりました。言葉の壁を乗り越えようとするなら、守りではなく、常に前に相手にアプローチしていくべきなのだと学びました。怖がっていては何も始まらないのです。反日感情は表立ったものは特にありませんでした。しかし、韓国人にとってイチローの印象が悪かったり、小泉元首相をからかう言葉など、どうしようもなく根付いている物はあるようでした。
 友達として個人的に仲良くなれば問題はないのですが、それでも日本との違いがただの文化の差だと頭では理解していても、苛立ちを感じるときもありました。例えば、道で誰かにぶつかって「すみません」というのがマナーとされている日本と違って何も言わずに立ち去ってしまうのです。しかしそれは、ソウルの人口密度は世界第三位、人とぶつかるのは仕方がなく、わざわざ「すみません」「大丈夫です」の会話をしなくても、お互い分かっているという認識なのです。しかし、反対に知らない人に話しかけられたり、市場で、たまたま隣に座ったおにいさんにお裾分けをもらったりと日本で言われる非常に情が深いというより、意気のいい人がとても多く心が暖まりました。韓国人の人間と人間の距離感が近いのです。
 もう一つ嬉しかったのは、夏休みに中国人の留学生達が受けている韓国語の授業を一緒に取ったことです。もちろん、中国と日本という差はありますが、そんな事どうでもいい、むしろ自分の心が汚れているなと思わせられるくらいの中国人留学生達の純粋さに心をうたれ、自分を見直す気持ちになりました。お互い韓国に来て、韓国語を一生懸命習おうとしながらも、韓国生活に馴染めなくて苦労している、仲間であったのです。
 まだ私の課題は山積みですが、本当の意味での他文化理解は、やたらとその文化を褒めたたえる所にはないと感じたのです。韓国は私に取って、少し身内である様な感覚が生まれたため、韓国のいい所、悪い所両方がしっかり見えてきたのです。

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