留学体験談 (アメリカ・カナダ)

2017年度 サンタクララ大学(アメリカ)

人間関係/R.N(交換・推薦留学)

 留学に行く前に、私には3つの「得たいもの」がありました。1つ目は、楽しい刺激的な環境で勉強したい。2つ目は、自分に自信を持ちたい。そして3つ目は、大学院に繋がるものを得たい。もともと、英語が好きだったため、中学時代から留学に対しての憧れを抱いていました。ただ、 海外で勉強するなら語学ではなく学問をしたいと思い、大学で交換留学を目指すことにしました。
 私の勉強したサンタクララ大学は、カリフォルニアのシリコンバレーに位置する、カトリックの大学です。キャンパスはグリーンの芝生、鮮やかな花、低層の建物が、シンボルの教会を中心に広がります。気候が穏やかで滅多に雨は降らないため、芝生やテラス、サンルームで勉強ができる、最高の環境でした。
 1つめにあげた環境についてですが、これは地理的なもの以上に、授業形式と、施設についてです。学生と教授の距離が近く、クラスで会話のキャッチボールが頻繁に行われるだけでなく、オフィスアワーに行って課題の相談や質問を気軽にすることができました。学生は授業に積極的に参加し、ディスカッションではいつも熱い議論が行われます。他の生徒に刺激的され、 できるだけ議論に参加したいというモチベーションができた結果、勉強に対して驚くほど意欲的になりました。試験の他に出される課題はペアワークやグループで行うものが多く、プレゼンの前は定期的にミーティングをするなど準備に時間がかかるものばかりでしたが、先生から毎回丁寧なフィードバックが来るのと、生徒も互いに評価をしあうため、やりがいがありました。施設に関して 海外の大学で特徴的なのは、勉強に専念できる施設が整っている点です。図書館も個室が予約できたり、24時間空いていたり、寮にも沢山のスタディスペースが確保されていたりします。
 2つめ、自分に自信を持つのは時間がかかりました。モチベーションはあるものの、膨大な予習のリーディングにはなかなか慣れることができず、毎週の課題も重なってうまくマネジメントができない状態になりました。そこで、教授や友人に相談した後、私はスタディグループを作って勉強することに決めました。同じ授業を取っている3、4人に声をかけて試験前などに一緒に勉強し、お互いに内容を確認しあって、抜けているところは補いあいます。これは非常に効果的で、それに加えてYoutubeやTEDtalkを使って社会学の理論を押さえていきました。結果、いい成績をおさめることができましたし、課題・試験・チームプロジェクト・プレゼンと日本の比にならない量をこなすことができたのは、自分の自信につながったと確信しています。置かれた環境の中で自分のできることを精一杯できるように自分から率先して行動する力を得ました。
 アメリカは、海外留学の中でも課題に関してはかなり大変ですが、努力した分報われます。日本では大学以外にもバイトや学生団体、インターンに追われる人も多いと思いますが、勉強のみに専念できるのは留学の大きな特徴の一つではないでしょうか。留学を考えている方には、ぜひ渡米して、厳しい環境に身を置いて頑張ってもらいたいと思います。

2016年度 サンタクララ大学(アメリカ)

英語英文学/H.S(交換・推薦留学)

 サンノゼ空港に着き、広大な空と、緑の連なる山脈を見たとき留学をするという選択は間違ってなかったと思いました。サンタクララ大学に着くと美しいキャンパスと広大な敷地に自然と笑みがこぼれました。授業が始まると、アメリカと日本の授業形式の違いに驚きました。ほとんどの授業はディスカッションを軸に進んで行きクラスはいつも積極的でエネルギッシュな生徒で溢れ、ユニークで新しいアイディアを次々と発言していきます。私が一番感動したのはクラスメイトたちのプレゼンテーション力の高さです。原稿を全く見ないのはもちろんのこと、一人ひとりと目を合わせながら自然に会話へと観客を引き込んでいきます。このようなクラスメイトを目の当たりにし、いくら予習復習しても自信がつかないと落ち込む日々もありましたが、大事なのはやはり声に出して自分の意見を伝えるということだと学びました。慣れてくると、必ずしも全員が新しくユニークな意見を述べているわけではなく、どんな意見も歓迎だと気付きました。時に先生方は挑戦的な質問をクラスになげかけたりして、常に刺激的なディスカッションから多くを学びました。
 留学前からの夢だったイントロダクションデジタルフィルムメイキングという映像制作の授業は、最も印象に残っている経験でした。本格的なTVスタジオで毎回行われるレクチャーでは映像制作の基本を学び、映画を見て分析したりしました。週に一度あるラボでは、実際に本格的なカメラの使い方、編集作業、ライティングの照らし方など、日本ではなかなか経験をすることがないことに触れることができました。グループで力を合わせて製作した映像を大きなスクリーンで見たときはとても感動したことを覚えています。ここでも、自分の表現したいことをクラスに明確に伝えられたときは嬉しさを感じました。
 少人数でクラスが構成されているため、どの先生方も質問をすれば親身に答えを返してくださったり、アドバイスをくださったりします。
 春学期は勉強に追われてなかなか余裕がなかったものの、秋学期からは勉強だけではなくいろんな事に挑戦できました。インターナショナルクラブが主宰するイベントやみんなでご飯を食べに行ったりと、いろんな人と繋がる楽しさを覚えました。文化や言語、経験をたくさんの人と交換したり話し合ったりしたことで私が今まで狭い視野で生きてきたことに気づかされました。世界はまだまだ広く学ぶことがたくさんあると感じました。言語習得の上で一番効果的なのは、友達を作りおしゃべりしたり楽しいことをすることだと思います。人と人との繋がりは視野を広げ、知識も増えます。積極的に学ぶという姿勢の大事さを、この留学を通じて学ぶことができたと思います。

2015年度 サンタクララ大学(アメリカ)

英語英文学/M.H(交換・推薦留学)

 日本でも一人暮らしをしたことがなかった私にとって、海外での1年間の留学生活は非常に大きな経験となりました。ほとんどの留学生は秋学期から入学する為、春学期から生活を始めた私は、図書館やカフェテリアの使い方から授業形態まで慣れないことばかりでした。特に最初の1ヶ月間は、一つひとつの授業に課される学術論文のリーディングやエッセイといった宿題の多さと、授業内での積極的な学生の姿勢に圧倒され、毎日不安で仕方がなかったことを覚えています。春学期には日本からの留学生が全くいなかったことで、同じような心配を相談できる相手がいなかったことも最初は心細かったのですが、東海岸から来ているルームメイトや現地でできた友人、教授との関わりの中で不安もなくなりましたし、1ヶ月ほどで授業や課題も問題なく済ませることができるようになりました。2学期目が終了した今でも日々の課題は大変ではありますが、1学期目は「とりあえず終わらせるだけ」だったものから、リーディングの内容の詳細を掴めるようになってきたこと、ライティングのスピードや授業での意見交換を含め、ようやくストレスなくこちらでの学生生活に溶け込めるようになったと感じています。交換留学生という立場が私の責任感とモチベーションに繋がり、学習面はもちろんですが、初めて感じた勉強というストレスをどのように対処するかという精神面での技術も身に付いたと思います。
 こちらで出会った友人、先生方は皆とても親身になって私を支えてくださっています。週末のパーティーや多くのイベントを通して、新しい人との出会いを歓迎するアメリカの文化は、大人数で集まることが苦手な私にとっても魅力的に感じました。一緒に食事をしたり遊びにいったりするだけでも、彼らのおかげで今まで過ごしてこられたと思います。自分に素直であることや頑張っていることをばかにせず、適切に評価する学生たちとの関わりの中で、自己中心的にならずに自らを尊重することを考えさせられました。その一方で、日本文化に適応した人間として悩まされることもありました。例えばこちらで何か依頼をした際には、何度も催促をしたり連絡をまめにとったりしなければ、丁寧に扱ってもらえないことが度々あります。私にとっては強すぎるほどに自分の意見を押していく姿勢、交渉の仕方を学びました。異文化を知り、複雑な感情を持ちながらでもそれを受け入れていくことは、こちらで学んだ貴重な体験です。
 現地での生活は言うまでもなく、ビザの発行手続きなどの細かい渡航準備から、健康管理なども含めて全て自分で責任をもって行うこと、留学を通して一つひとつ経験したことのすべてが大きな糧になっていると思います。特にほとんど親元から離れたことのなかった私にとっては、どんなに些細なことも大切な経験でした。今回の留学は、実際の行動だけでなく、困難や不安を感じたときに対処する方法など、精神的にも私の自立を促すきっかけであったと思います。留学も残り3ヶ月ほどになりましたが、帰国まで有意義なものとしていきたいです。

2015年度 シアトル大学(アメリカ)

国際交流/N.K(交換・推薦留学)

 「人種のるつぼと言われるアメリカで、いろいろな異文化に触れて、体験したい」という気持ちから始まったこの留学でしたが、ずっと姉妹校で育ってきた私にとって、アメリカ留学は自分の人生において初めてと言って良い程大きな決断でした。
 私の場合、「アメリカの留学費はやはり高い」という理由から一度あきらめた留学でしたので、留学を本格的に決意したのは1年次の冬で、TOEFLも一度も受験したことがなく、最低条件79点のスコア取得と同時に奨学金取得のために90点程度を目指さなければならないというところから大変な努力を要しました。色々な人に助けていただき効率的な英語の勉強の仕方やおすすめの参考書を教えていただいたり、2年次には毎朝2限の前・昼休み・空きコマなどの時間を利用してひたすらメディアセンターに通ったりして、6月の応募までに2か月ほどでスコアを20点伸ばすことができました。この期間の努力も留学の大きな収穫だと思います。
 留学が決定してから時間に余裕はあったものの、いざ準備を始めると留学先の大学から思うように資料を送付してくれなかったり、うまくコミュニケーションが取れなかったりしてVISA取得をはじめ準備の段階でも大変な努力を要しました。16時間の時差とアメリカの祝祭日・日本の祝祭日が続いてしばらく連絡が取れないこともありましたが、根気よく電話をかけ続け、最終的に出発の日を迎えることができました。
 「課題の量は膨大」とよく耳にしていただけに量に圧倒されるということはありませんでしたが、やはりこなすのは難しいです。明確な自分の意見を持つという日本人にとって苦手な分野でもあることも同時に求められるので、日本人にありがちな「まわりの様子を伺う」という概念を捨て、躊躇なく意見を述べたり質問に行ったりすることが重要だったと思います。シアトル大学は聖心と同じくらい規模の小さい大学ですので、授業内に質問もしやすい環境にあり、少人数クラスですのでクラスメイトや教授の顔を互いに覚えることができ、コミュニケーションも綿密にとれます。質問しづらい環境に置かれて授業内容がわからなくなってしまうようなアメリカ留学になるよりは、小規模な大学を選んでよかったと心から思います。学業以外では運動をしたり料理をしたりしています。
 半年間という非常に限られた時間ですので、いかに日本とは違った体験をするかということを重要視しています。課題の量にめげそうになっても、この学業の忙しさも日本では体験できないと楽観視して乗り越えてきました。「留学は国際センターがサポートしてくれる」といっても、準備の段階から自分で手配することが多く、現地についても親切に周りから手を差し伸べてくれることはないので、自分から積極的に行動することが肝要です。学業はもちろん、積極的な行動力やうまくいかなくてもめげない精神力が身につく有意義な留学体験になっていると思います。

2015年度 マギル大学(カナダ)

英語英文学/M.N(交換・推薦留学)

 半期という短い期間でしたが、目にするもの、耳にするものが、フランス語と英語、更には他の言語という多様性あふれる空間に身をおけたことは、とても貴重な体験でした。この特性のせいか、3言語話せることは少しも珍しくなく、世界中を転々としてきたバックグラウンドを持つ人が多かったように思います。そのようなバックグラウンドを持つ人々に「自分がどの文化に一番属していると思うか」とその理由を聞くのが、この留学期間中の1つの楽しみでもありました。
 この留学中にカナダ、特にモントリオールにとって大きな事件が2つありました。1つは10月の選挙です。日本のような選挙カーもなく、街中で選挙活動の空気を感じられるのは、ポスターのみでしたが、9年間にも及ぶ保守党ハーパー政権が崩れることは確定。その上で、新民主党と自由党、どちらが政権を取るのかがどれほど国民の注目を集めているのかを、国内の新聞から感じることが出来ました。結果は最後に追い上げた自由党の勝利。マギル大学の卒業生で、父親も同じく首相であったジャスティン・トルドー氏が首相になりました。閣僚にも女性を半数、移民も登用したり、積極的なシリア難民の受け入れをしたり、日本にはない政治の形態を実現しているトルドー首相の政策はとても興味深かったです。2つ目の事件は11月に起こったパリでのテロです。先ほど触れたように、モントリオールがあるケベック州はフランス語を公用語に定めているほど、フランスにゆかりのある人々が多い地域です。そのため、フランス系の友達がかなり動揺しているところを目にしたり、新聞でもかなり長い期間大々的に報道されていたり、追悼行事が催されたりと、フランスに特別な思いがあるモントリオールだからこその状況を目にしました。
 また、この4カ月間は自分の自信を高めるという点においてもとても重要だったと思います。リーディングの量が多いと聞いていたので、授業は3つに抑えたつもりでしたが(Introduction to Film Studies、Introduction to East Asian Culture: Japan、Communication and Democracy)、3つでもキャパシティーを超えていました。しかし、ペーパーで良い評価を頂いたり、ネイティブを前に1人プレゼンテーションをしているときに、緊張せずに話せている自分に気づいたりすることで、英語学習を始めてからの自分の進歩を感じると共に、英語圏の大学でも評価してもらえることを誇りに感じました。そして、マギル大学は規模がとても大きく、私が受講した授業でも100人以上は当たり前であったため、授業で友達を作るのはなかなか難しく、留学初期には友達が出来ないことに悩んでいました。しかし、語学学校で日本語を学んでいる、気が合う学生たちと出会い、とても親しくなったり、毎回の授業で隣に座って話していた学生と仲良くなったりして、12月末の私の誕生日会兼お別れ会には何人もの友達が来てくれたため、自分のコミュニケーションの取り方や人格に自信を持つことが出来ました。
 正直、この4カ月間がどういう影響を自分に与えたのかは、まだ分かりません。しかし、多種多様なバックグラウンドを持つ人々に出会い、日本を研究対象として捉える新たな視点を養ったり、日本では珍しいalternative mediaの動き・働きを学んだりした私の留学は、日本の大学生活では得られなかったことを得られた、成功体験だったと思います。

2014年度 サンタクララ大学(アメリカ)

英語英文学/S. K. (交換・推薦留学)

 青い空、たくさんのヤシの木、ロングボードで教室に向かう学生など、まさに想像していたカリフォルニアらしい雰囲気の中で勉強に励んだこの一年は、新鮮で毎日が充実したものでした。数えきれないほど多くのことを学びましたが、その中で最も印象に残ったことは授業スタイル、コミュニケーションや最新技術、西洋文化についてです。
 まず、アメリカの授業スタイルに感銘を受けました。アメリカの授業では教授が学生の興味を惹く最新のポップカルチャーなどの話を取り入れ生徒と会話をするかのように授業を進行し、また生徒はそれに応えるように、意見を交換し合い、皆で授業を活性化させながら学びます。わたしも当然その会話に参加するため、授業の予習復習はもちろん、授業中の教授や生徒の話についていくため必死に勉強しましたが、他者の意見を聞きながら、自分の考えと比べたり、皆が納得するような発言ができるように深い案を考えたりすることで、勉強とは面白いものであると感じることができました。基礎を学ぶことは退屈で忍耐を要しますが、インプットして学んだことを発展させて「将来社会はこう動くのではないか?」など、自問自答したり考察、議論したりするところに勉強の醍醐味があることをアメリカの授業で実感しました。  また、コミュニケーションの授業を多く取っていたため、最新技術やPR、テレビ制作など実利的な内容を学びました。どの授業内容も論理的で新しいものばかりで、課題においても、授業内容に基づいて架空企業を建て商品を開発したり、プレゼンテーションをしたり、動画製作を行ったりと、ただ暗記するのではなく、今すぐ実践してみるものが多く、自身の将来に役に立つものばかりでした。特に大学はシリコンバレーにあり、映画製作で有名なロサンジェルスも近いので、最新技術やメディアについて熟知し、その分野にビジネスで関わっている教授も多く学生も熱心で、夢や希望に溢れていて刺激があり、自らの力で新しいものを作ることができるのだということに気づかされました。
 また、西洋文化の力の大きさを感じました。特にメディアの世界では、アメリカ文化は全世界に広まっており、その背景には、製作費用を多く持っている分、魅力的な作品を作ることができたり、目に見えない部分で人種への固定観念を植え付けていたりするという力が働いていることを知り、日本人として悔しい気持ちも芽生え、日本の素敵な文化をPRしていきたいと思いました。
 また、大学では様々な行事を行っており、それを通して人間関係を育むことができ、肌でアメリカ文化に触れる良い機会でした。この留学を通して、整った設備、また素晴らしい環境の中、日本とは違う新しいものに触れ、自分自身や将来をもう一度見直す素敵な経験をさせていただくことができました。

2014年度 カリフォルニア大学デイビス校(アメリカ)

英語英文学科/N. O. (交換・推薦留学)

 カリフォルニア大学デイビス校で過ごした一年は私にとって一生忘れることのない、とても大切な経験・思い出になりました。私が留学しようと思ったきっかけは幼い頃アメリカに住んでいたのもあって長年の夢であり、英語を使って専攻の専門的知識を深めたいと思ったからでした。しかし、いざ留学してみると目標にしていたこと以上に+αで得られたことは沢山ありました。
 デイビスに来た当初、授業で先生が話していることを完璧に聞き取れなかったため録音したり、教授に会いに行って授業内容について質問したり、朝早くから夜遅くまで勉強するという必死な毎日でした。正直、日本と比べて短期間で学ぶ量が多いので大変でしたし、逃げ出したくなる時もありましたが、一つのクォーターを終えるごとに慣れていき、だんだんやりがいを感じられるようになりました。何より困っているときにクラスの友人や教授といった、周りの方々が手を差し伸べて助けて下さったので本当にありがたかったです。
 勉強以外にも様々なものや人に出会い、刺激を受けました。デイビスは大規模な大学なので年齢や国籍はもちろん、生まれ育った環境やアイデンティティなど多種多様な学生でいっぱいでした。また、一人ひとり自分の意見を強く持っているため、日々自分とは違う見方を知り、刺激を受ける毎日でした。出会った人々のほかに、様々な場所に旅行をし、そこからも新しいことを発見したり、吸収したりしました。この留学の間にカリフォルニア内はもちろん、ボストンやフランスなど訪れ、違う環境や文化に触れあうことによって1人の人として経験値を上げることが出来たと思います。
 最後に、私にとってデイビスでの留学は自分自身を見つめなおす良い機会になりました。デイビスで一年を通して専攻の授業を取り続けたことで、さらに専攻の音声学が好きになりましたし、専攻以外の授業もとることで知識も増えたと思います。特にデイビスは自然が多く、教育環境も整っていて、そしてアメリカ有数の大学のため意欲を持った学生が多く、勉強するには最適な場所でした。
 そして三年生の一年間を日本以外で過ごし、様々なことから刺激を受けたり、影響されたりすることでこれからどのような人になりたいかを深く考えらえました。私は留学をするチャンスを頂けたこと、この留学を通して関わってくださった人々、全てに感謝しています。

2014年度 カリフォルニア大学デイビス校(アメリカ)

哲学科/A. T. (交換・推薦留学)

 2015年3月13日をもちまして、1年間のカリフォルニア大学デイビス校(以下UC Davis)推薦留学を修了いたしました。美学・芸術学ならびに宗教学を専攻が専攻として存在するUC Davisにおいて、当初の目的どおりこれらの分野におけるより専門的な知識を身につけることが出来ました。加えて、今回の留学は現在の教育とグローバル社会を台頭するアメリカの現状や文化的側面についてもアメリカ人学生との共同生活と交流、そして様々な文化体験を通して学ぶ素晴らしい機会となりました。さらに、今回の留学の意義とは、学問的な知識の習得と異文化体験のみならず、積極性、自立した精神、そして世界に通用するリーダーシップ能力を培うことにも見出されると考えます。
 アメリカ、ならびにUC Davisに関して具体的な知識のない春学期は、勉学・生活面において非常に不安定であったと思います。語学留学ではないため英語力において不足を感じることはありませんでしたが、学習内容の高度な専門性と課題の膨大さを目の当たりにし、終盤には体調を崩すほど疲弊させられました。特に、春学期に履修した宗教学こそが生活と健康管理に支障をきたした原因であるといえますが、この授業を通して宗教の発生とメカニズム、社会的役割について深く学び得た知識は、多岐に渡って応用が出来るものであり、生涯において意義のあるものであると考えます。この授業を通して学んだ最も重要な事とは、宗教とは社会の投影であるということです。これは、宗教学研究とは社会学や政治学など幅広い分野の専門的な知識を要するものであり、また宗教的思想は全ての領域に影響を及ぼすものであるということを示します。加えて、アメリカ合衆国という国についての知識を深めるため、アメリカ文化学を履修しましたが、この授業を通してアメリカ合衆国の市民の定義、人種の定義について学び、アメリカのみならず文化を学ぶにはどの様なアプローチが必要であるかを学びました。
 留学における学業生活において、非常に大切であるのは教授との関係であると考えます。オフィスアワーの活用によって築かれる教授との親密な関係性は、授業内容のブラッシュアップのみならず自分の持つ知識と関心のある事柄に適した更なる情報を得ることに繋がります。これは相互的な関係性であり、個人との議論からインスピレーションを得た教授が授業の文脈に沿って生徒の関心分野について授業で取り扱うこともあります。更には、学期終了後にも教授から有効な情報の提供を望むことが出来ます。実際に、秋学期に履修したデザインの授業の教授からワシントンDCで開催される芸術とサイエンスの関係性を深めるための交流会イベントへの参加という貴重な機会を提供していただき、本格的な学会形式で芸術とセラピーの融合について学びました。
 私はこの貴重な1年間を更に有意義なものとするために、カリフォルニア大学の生徒としてのチャンスを最大限に活用いたしました。夏季学期はカリフォルニア大学バークレー校において実践的な芸術学のクラスを履修し、経験と議論・討論から芸術の定義と今後の発展、そして現代の芸術家に求められているものについて研究いたしました。この授業で得た知識と深められた考察はUC Davisの秋学期に履修したデザインのクラスに受け継がれ、冬学期におけるワシントンDCの現代美術館The Phillips Collectionでのインターンシップにおいて最大限に活用されました。
 冬学期の美術館でのインターンシップは、カリフォルニア大学が提供するワシントンプログラムに認定されたことによって実現いたしました。これまでのバックグラウンドとスキルのみならず、春・夏学期の安定した成績と親密な関係性を築いた教授からの推薦書がこの貴重な体験の実現を可能にしたと考えております。インターンシップにおいては、Center for the Study of Modern Artsに所属し、Klaus Ottman, Director and Curator at Largeの補佐として杉本博とマン・レイの特別展のアシストや公式ブログへの記事投稿、そして美術館の今後の発展に必要となる資料の作成を行いました。また、カリフォルニア大学ワシントンキャンパスにてArts Core SeminarとArts in Our Capitolという2つの授業を履修し、インターンシップ経験を踏まえThe Phillips Collectionがそのミッションである「親密さ」の意義と、どのようにそれを実現しているか、さらにはこの美術館において今後どのように「親密さ」と共に芸術が展開されていくべきであるかについての研究を進めております。私にとって、この冬学期が1年間の留学における最も有意義な経験となったと考えます。このような機会の実現を支えてくださった家族、カリフォルニア大学の教授およびTA、そして聖心女子大学の皆様に深く感謝しております。

2013年度 カルフォルニア大学デイビス校(アメリカ)

国際交流/H.K. (交換・推薦留学)

*UCD(University of California, Davis)の良い点

 UCDにいる学生は、アメリカ各地だけでなく世界各国から来ている学力レベルや勉強に対しての意識が高い学生です。そんな彼らと一緒に授業を受け、ディスカッションやプレゼンテーションをした経験はとても貴重で刺激的なものでした。また、州立大学なので私立に比べて学費が安く、家賃も低めな点や治安が良い小さくて住みやすい街である事もおすすめポイントです。

*留学前に気をつけるべき点

 ハイレベルな学生と共に授業に参加できることはとても良い経験であった一方で、慣れないディスカッションや語学面などで苦労も沢山します。宿題を毎日するという習慣がなかった私は膨大な量のリーディングに苦労しました。履修する科目によって量やレベルは異なりますが、英語でのリーディングに慣れておくことをおすすめします。特に、アフリカ学は難しい上に量が多かったです。
 また、聖心生が利用するGSP(Global Study Program)の留学生は、履修登録の優先順位が一番低いので思ったように履修が組めないことが多いです。どうしても学びたい特定の分野があって、それを通年で履修したいと考えている人はUCDでの留学が最適か、比較的優先的に履修させてくれる他大学の方が適切ではないかをしっかり考えた方がいいと思います。

*一番印象的なこと

 海外で教育を受ける事、海外に住む事、日本人にほぼ会わない生活、親を離れた生活、家事、アメリカ国内旅行、日本語チューターの仕事...この留学を通して、私はあらゆる初めてを体験しました。その中で最も印象的なことは、多国籍な8人の学生とのハウスシェアです。私は、ハウスメートとルームメイトに恵まれたおかげで、本当に充実した留学生活を送れたと思います。当初は他人と住む事に少し不安もありましたが、日常生活がこんなにも楽しくなるのかというほどルームシェアは楽しかったです。起きてから寝るまで彼女たちと一緒にいて、ずっと話しているので実用的な英語の力がついたと思います。友達というよりもそれ以上の、家族に近い関係の存在ができました。これは留学で得た最も大きいもので、一生の宝物です。

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