研究室・ゼミ紹介:大塚 美保(おおつか みほ)教授

■専門分野

日本の明治以降の文学(近代文学)の研究。これまで主に森鴎外の文学について研究してきました。けれども、私の関心のおおもとは「読者である私たちはどのようにして文学作品を理解し、読みを作り上げるのか」という問題にあります。高校時代に、『舞姫』や『こころ』の授業で「近代的自我」「近代知識人」といった不可解な用語を聞き、こういうものなしに直接作品に向かい合う方法はないのか、と思ったのがきっかけです。そこで現在、文学テクストの分析方法を理論的に考察する仕事も手がけています。


■著書等
◎単著『鴎外を読み拓く』(朝文社)
◎共著『文学の力×教材の力 小学校編1年』(教育出版)
◎共著『森鴎外『スバル』の時代』(双文社)
◎共著『森鴎外論集 彼より始まる』(新典社)
◎共著『帝国の和歌』(岩波書店) ほか

■ゼミの特徴 「研究法実習IV」(大塚ゼミ)
日本の近代文学をテーマに卒業論文を書こうとしている4年次生のためのゼミ。ただし3年次の冬から事実上スタートしています。「楽しく、しっかり」がモットー。春から夏にかけてはこまめに中間発表を重ねます。9月には、これをくぐれば必ず卒論が書けると言われる大中間発表会が。秋から冬は、講義や個別添削を通じて論文の書き方を学び、完成をめざします。

■ゼミ生からのメッセージ
 私は大塚ゼミで、一年間、太宰治の『人間失格』をテーマとした卒業論文の執筆に取り組んできました。
 4月の時点では、私を含めたゼミ生の大半が「原稿用紙50枚以上」という卒論の規定に怖気づき、「そんなに書けるか心配…」とよく話していましたが、ゼミの度に「論文はどのように書けばよいのか?」や「上手に論文を書くコツ」「考えが煮詰まったときにはどうするか?」といった大塚先生のきめ細やかな指導を受け、12月にはゼミ生全員が無事に卒論を書き上げる事ができました。
 このゼミは、毎回さまざまな課題があり、発表や提出に追われて、私はその度に四苦八苦していましたが、その分気づかないうちに「書く力」が身に付き、計画的に論文を製作することが出来ました。「定期的に提出課題がある方が、ヤル気が出る!」という方、「期限が設けられていないと、なかなか進められない…」という方、大塚ゼミをオススメします。
 論文を書いていると、必ず何かしらの壁に打ち当たり、「もう止めてしまいたい…」と思ってしまうこともありますが、大塚先生は私たちのクセや良い所に敏感に気付いて下さり、いつも的確なアドバイスをして頂けるので、大塚先生についていれば大丈夫です。 私は大塚先生のおかげで、卒業論文の執筆が、4年間の大学生活の中で一番充実した思い出になりました。
(2007年度ゼミ生 吉田さん)

 大塚先生のゼミでは日本の近代文学について研究します。一言で近代文学と言っても明治から現代までの幅広い作品を扱うことができます。私たちの学年のゼミでは、太宰治や三浦綾子といった作家から、ケータイ小説やトレンディードラマを題材にしたものまで様々なテーマについてそれぞれ研究していました。
 一年に数回の中間発表の機会を通じて、ほかのゼミ生の意見やアドバイスを聞くことができ、様々な視点から作品を見るヒントを得ることができました。また個別指導の時間には、3〜4人といった少人数で先生に指導していただけるので、質問や相談などがしやすい環境です。私は卒業論文を書くにあたって、漠然とした不安がありました。しかし先生の指導は、テーマ決定、参考文献集め、中間発表、論文の書き方講座など、細かく指導してくださるので、次第に自分自身が何を書きたいのか、どう表現すればよいのかということがわかってきました。4月の段階ではテーマも定まっておらず、論文らしい文章が書けなかった私ですが、卒業論文が合格し、先生が「ほんとに成長しましたね!」と言ってくださった時には、とてもうれしかったです。
 また授業のとき以外にも、先生とランチをしたり、卒論の打ち上げをしたりとアットホームでみんなが仲良い雰囲気なので、とても居心地の良いゼミだと思います。
(2007年度ゼミ生、浅川さん)