基礎課程演習の風景

基礎課程演習10 (文化人類学ことはじめ) のご紹介

【学習目標】
 大学での大切な学びの一つは、「書を持ってフィールドへ出かける」ことです。文化人類学を基礎としたこの授業では、現場主義をモットーとして自分たちの足で出かけ、自分たちの目と耳で発見し、仲間とのディスカッションを経てレポートを書くという社会調査の方法を体験します。学舎近郊の東京2〜3箇所を舞台として、その歴史や成り立ちを綿密に調べたうえで、現代社会の仕組みを具体的に知ることを目的とします。

【授業概要】
 授業の前半期では、フィールドワークに関する知識、文献調査やプレゼンの方法(レジメの作り方、パワーポイントの使い方等)、レポートの書き方、ディスカッションなど基礎的な学問手法について学びます。後半期では、東京の人類学(フィールドワークとディスカッション)を実践します。なお、フィールドワークの場所や日程は話し合いによって決めます。

人間関係専攻 石井 洋子

【基礎課程演習10のシラバス(ご参考)】

【各回へジャンプ】 5月16日 5月23日 6月6日 7月4日

授業実施日:2012年7月4日

【学生のレポート】

基礎課程演習10

 第3回目となるフィールドワークでは、7月4日水曜日に「世界報道写真展」を訪れました。「世界報道写真展」とはオランダで行われる「世界報道写真コンテスト」において、入賞した作品が世界各地で展示されるという、大規模な写真展です。

この写真展では、世界各国の様々な場面(広大な自然、戦争の傷跡、人々の日常など)を切り取った貴重な写真を通して、自分たちが知らない世界について知ることができました。
 中でも身近なのが2011年3月11日に発生した「東日本大震災」の傷跡を写した写真です。迫りくる津波や被害の様子を写した写真を見ると、大きな被害を出した震災の様子がよみがえってくるとともに、忘れてはいけない重大な出来事であると改めて実感しました。

基礎課程演習10  基礎課程演習10

 今回のフィールドワークは、1枚1枚の写真を通して世界各地の現実とそこで生きる人々や動物、自然などあらゆることに目を向けることのできた大変良い機会でした。自分の知っている世界は狭かったのだと改めて実感し、広い視野を持ち、学んでいくことの大切さを学びました。


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授業実施日:2012年6月6日

基礎課程演習10

【学生のレポート】

基礎課程演習10

 6月6日は第2回目となるフィールドワークが行われました。麻布十番商店街を実際に自分の足で巡るということで、事前に麻布十番の歴史や商店街についてを調べプレゼンを行い当日を迎えました。

基礎課程演習10

商店街には歴史ある寺社や老舗がいくつもあり、幕末にハリス公使が駐留していたという善福寺や「泳げたいやきくん」のモデルとなったことで有名な浪花家総本店などを見て回りました。他にも、名のある坂がたくさん存在していたり、商店街の路地のほぼ全てがまっすぐな十字路となっていることを歩いたことで身をもって知ることができました。

 そして私たちは麻布十番会館にて、商店街振興組合の理事長であり麻布十番商店街の老舗呉服屋さんを営んでいる須永さんにお話を伺いました。江戸時代から麻布十番はどのように成り立っていったのか、戦後からここ最近までの地域再興、商店街としてのこれからの展望など、普段文献では得られないような大変興味深いお話をしてくださいました。須永さんのお話によって、「街を活気づかせるには?」「まず地元の人から愛してもらえる街をつくるには?」という街づくりの本質に少しでも触れることができた気がしています。

基礎課程演習10  基礎課程演習10

 今回は商店街を巡るということで、何を吸収して学べるかということがひとつの課題でもありましたが、前回からまた更に深く、自らが出向いて体感することで学ぶことの大切さを感じられるフィールドワークとなりました。

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授業実施日:2012年5月23日

【学生のレポート】

 5月23日に、第1回目のフィールドワークがありました。今回は、「JICA地球ひろば」に訪問させていただきました。まず初めに体験コーナーを見学しました。ここでは、さまざまな体験キットや展示品などを通して、発展途上国の現状や、世界と私たちの暮らしとのつながりを学びました。実際に手に取って体験することによって、発展途上国について身近に感じることができました。

基礎課程演習10

 次は、地球案内人の谷本博子さんのお話を聞きました。地球案内人とは青年海外協力隊等として国際協力の現場で活動してきた方たちのことです。谷口さんはニジェールに行って活動したということで、現地での体験談を聞きました。ニジェールの人々がどんな暮らしをして、どんなことを考えているのかということを聞いて、自分たちの生活を改めて考え直すきっかけになりました。また、発展途上国への支援についてどのように考えていけばいいのかということも勉強することができました。

基礎課程演習10 基礎課程演習10

 今回のフィールドワークで、実際にJICA地球ひろばに行って途上国について肌で感じて勉強できたり、実際現地で活動した人のお話を聞いたりと貴重な体験をすることができました。このフィールドワークを通して、いつも教室の中だけで勉強するのではなく、外に出て自分の目で見て体験することが大切なのだと改めて感じました。

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【各回へジャンプ】 5月16日 5月23日 6月6日 7月4日

授業実施日:2012年5月16日

 この授業は、文化人類学の手法である社会調査の実践を通して、大学での技術を体得することを目的としています。前期中に実施する3回のフィールドワーク対象を皆で話し合って決め、それぞれの興味に合わせて、受講生が3つのグループに分かれます。そして、各グループが主導となり、フィールドワークを企画して事前勉強会を行い、当日は皆を引き連れて調査に出て、次の授業で学びの確認をするという段取りです。

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事前勉強会の様子

 とうとう、来週は第一回目のフィールドワークです。今回は、学舎に近い「JICA 地球ひろば」に訪問します。今日の授業は、担当するAグループの内の半分(3名)が事前プレゼンテーションをしました。レジメを作って発表し、フィールドワーク当日の企画を説明しました(残り3名は、事後プレゼンテーションを担当します)。
 地球ひろばでは、西アフリカ・ニジェールから帰国した海外青年協力隊員の方のお話を聞く予定で、ニジェールや国際協力について勉強した後、学生たちは当日の質問を色々と考えました。大学生らしく、鋭い質問をしてほしい、というこちらの要望に一生懸命に応えようと試行錯誤でした。
 多くの受講生がとてもしっかりした考え方、ものの見方を持っていることがわかりました。次回はこのリストを基にしてグループで考えを深めてもらいます。

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