卒業生より

Aさん 2016(平成28)年度卒業(世界史)
IT企業勤務

1年生の頃、連日世界で起こっているニュースを見て、今の世界で起こっている諸問題の原因はなんだろうと考えていました。そこで、歴史なら現在の情報だけでなく、過去に遡って様々なことを知り、現状をより理解できるのでは、と思いました。

歴史は高校の頃から好きで、入試の時は日本史選択でしたが、せっかく与えられた時間なら自分が面白いと思える学問をやってみようと世界史を選びました。

歴史とは、重箱の隅をつつくような暗記や細かい知識を学ぶものではありません。現代の問題に注目しつつ、背景の歴史を探り、今の世界を多面的に理解する学問です。

聖心の史学科では、一つの国に関心を限定する必要はなく、自分が興味を持っているさまざまな地域の歴史を自由に学ぶことができます。私はヨーロッパから中東、東南アジアまで、幅広い国々の歴史を学びました。ゼミでの議論を通して培われた思考力や、卒業論文執筆を通じて身についた自己管理能力のおかげで、大手IT企業の総合職として採用されました。大学時代に身につけた力を、社会に出てからも存分に活用していきます。

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Fさん 2016(平成28)年度卒業(世界史)
株式会社星野リゾート勤務

私は中高時代、歴史がとても苦手でしたが、大学に入ってから、史学科の授業で「歴史は過去との対話である」という話を聞いたことがきっかけで、歴史に対する認識を改め、世界各国の歴史や文化に触れられる世界史コースに進むことを決めました。

史学科は比較的ゆったりと学べる環境が整っており、学生の主体的な学びや活動を尊重しているように感じます。私自身、主専攻のほかに、副専攻と博物館学芸員課程を履修し、課外活動では学内のグリークラブで部長として活動をしていました。また、卒業論文も副専攻で学んだ心理学を絡めた研究を行い、多角的視野から歴史を学ぶことができました。

歴史を学んだことで、物事を様々な視点から考察する力を養えたと感じております。また、私の場合は史学科に進んだことで旅行に興味を持ち、春から星野リゾートに就職することになりました。史学科での学びは、皆さんにこれまで知らなかった新しい知識・思考・視野を与えてくれると思います。私のように、かつて歴史が苦手だった方も、ぜひ史学科の門を叩いてみてください。

これから聖心女子大学史学科で学ばれる皆さんが、充実した大学生活を送られることを心からお祈り申し上げます。

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Iさん 2016(平成28)年度卒業(世界史)
早稲田大学大学院教育学研究科在学中

「歴史の面白さ」とはなんでしょうか。私は子供の頃から歴史に興味を持っていたため、史学科への進学を決めましたが、聖心の史学科ではじめて「学問」としての「歴史の面白さ」を学びました。歴史とは、大きな時の流れだけではなく、その時、その一瞬に生きた人々に着目し、彼らの「人生」そのものを研究する学問であり、そこに歴史を学ぶ醍醐味があるのではないかと私は思います。

こうした視点を意識しながら、大学では主に中世ヨーロッパ、特にフランスの宗教史についての学びを深める中、より広い視野で様々な地域の歴史を学びたいという思いから、ドイツ史のゼミにも所属しておりました。また歴史学の面白さをより多くの人々に知らせたい、と願う気持ちから教員を志望し、中高社会科教員免許取得のため努力を重ねました。このほか課外活動では聖心祭実行委員をつとめ、ミュージカル研究会に4年間所属して公演に参加することができ、勉強以外でもたいへん充実した大学生活を送ることができました。

卒業後は早稲田大学大学院教育学研究科に進学し、大学で学んだ「歴史の面白さ」を伝えられる教育者になれるよう、さらに多くの事を学んでいきたいと思います。

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Nさん 2016(平成28)年度卒業(世界史)
県庁勤務

私が歴史を学ぼうと考えたきっかけは、アメリカ史の授業でした。高校まで歴史が得意でなかった私ですが、授業の中で歴史を知ることは今の私達を知ることである、という歴史を学ぶことの意義や必要性を感じ、不安ながらもそこに飛び込む決意をしました。

一番の不安要素は歴史について余り知識がないという点でしたが、史学科で学ぶのは知識ではなく「物事を正確に捉え、分析・理解する」能力です。歴史資料を読み取り分析をする訓練を重ねる中で、そうしたスキルはしっかりと身についたと感じています。歴史資料の読み方も一から丁寧に教えてくださったので、元々知らなかったという事は問題になりませんでした。歴史に詳しい方にとっても、高校までの歴史の授業とは違う形の学び方をしますので、得るものは多いと思います。

史学科は時間割の組み立てに比較的自由が利くため、公務員志望の私も授業との両立ができ、無事第一志望である県庁への就職を決めることが出来ました。聖心の史学科で学んだ「物事の捉え方」は就職活動で役立っただけでなく、社会に出てからも様々な場面で必要となるものであり、その意義深さを身にしみて感じる毎日です。

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Kさん 2015(平成27)年度卒業(日本史)
上智大学大学院修士課程在学中

私は日本古代史ゼミに所属して、菅原道真を中心に御霊信仰についての卒業論文を執筆し、日本中世史ゼミにも参加していました。聖心では日本史の勉強だけでなく中学・高校の社会科・宗教科の教員免許の取得、リタジーサークルでのミサ運営のお手伝い、他大学の部活への参加、塾講師のアルバイトなど、興味のあることを何でもやってみようと、忙しい日々を送っていました。

卒業後は大学院に進学したいと考えており、専門の近い先生のおられる上智大学が第一志望でした。幸運なことに私が4年生の時、聖心と上智大学との間に交流学生制度ができ、ご指導いただきたいと考えていた先生の講義を正式な受講生として受けることができました。さらに大学院ゼミやゼミ旅行にも参加させていただき、上智の院生の方々から卒業論文について助言をいただくこともできました。その結果、晴れて上智大学大学院に入学し、充実した日々を送っております。

聖心の史学科には、興味のあることを探求する人を応援してくれる環境が整っています。先生との距離が近く、学びたい意欲に大いに応えてくださり、きめ細かいご指導を受けることができます。皆さんもぜひ、好奇心を持って様々なことに取り組んでみてください。

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Nさん 史学(世界史)専攻 2015(平成27)年度卒業(世界史)
長島・大野・常松法律事務所勤務

私は現在、総合法律事務所に秘書として勤務し、主として企業間の訴訟案件を扱う弁護士を担当しています。裁判所へ提出する書面の準備や弁護士のスケジュール管理等、秘書業務の範囲は本当に広いと感じます。聖心では大英帝国の植民地政策を中心に勉強し、法律の知識は全く持たずに入所しましたが、先輩の指導のおかげで、弁護士をサポートできる範囲が日々広がっていく手応えを感じています。

大学時代、自分から積極的に情報を集め、選んだデータをとことん掘り下げることで養われた能力は、社会に出てから本当に役立っています。弁護士秘書の仕事では、大量の法律文書のチェックなど、細かい作業を任されることもありますが、歴史の勉強で身についた根気と粘り強さで乗り切っています。

歴史学は一つの物事をさまざまな角度から考えていく、論理的な学問です。これからも聖心の史学科で学んだ広い視野と論理的思考力を生かし、自分に今何が求められているのか、そして将来何が求められていくのかを的確に判断し、弁護士から信頼される存在になりたいと願っています。

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Yさん 史学(世界史)専攻 2015(平成27)年度卒業(世界史)
韓国留学中

私は世界史コースの東アジアゼミに所属し、特に韓国に関して深く掘り下げて学びました。幼い頃、韓国語を学ぶ環境で育ち、何かと縁のある国である韓国について学びたい、と考えたからです。

聖心での卒業論文では、韓国の食文化と儒教との関係について論じました。様々な文献を収集してまとめ、プレゼンを何度か行う中で、先生からのご指摘、同じゼミ生の質問や意見を取り入れ、論文を完成させることができました。

卒業後は現地で学びたいという意欲が湧き、現在は韓国加平郡の語学学校で、多国籍なメンバーと寮生活をしながら大学院進学をめざしています。大学での講義や卒業論文の執筆を通して学んだ韓国の文化を、実際に肌で感じる毎日です。

歴史を学ぶことは、単なる過去の出来事だけでなく、現在の国際関係を考え、さらに未来へと繋いでいくための鍵となります。また海外で生活する際にも、その国の歴史的背景を知ることは、相互理解と意思疎通のために大きな助けになると感じています。

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Iさん 史学(日本史)専攻 2014(平成26)年度卒業 (日本史)
株式会社イッセイミヤケ勤務

私は日本中世史ゼミに所属し、戦国時代の武将、竹中半兵衛をテーマに卒業論文を執筆しました。大学の歴史の勉強では暗記は必要なく、史料を読んでその裏にある意味や理由を、自分なりに考える力が何よりも大事です。聖心で学んだこの「考える力」は卒業後の仕事にも役立っています。

イッセイミヤケの特色である、ものづくりへのこだわりに感銘を受けたことがきっかけとなり、現在は丸の内の店舗で販売業務に携わっています。海外からのお客様も多く、最初のうちは言葉の壁を感じたり、意思疎通がうまく行かなかったりという経験もしました。どうしてそうなったのか、理由を考えることで接客のあり方や仕事の進め方を工夫することができ、しだいにお客様との信頼関係を築けるようになりました。

大学時代、皆で史跡巡りをしたり、旅行に行ったりしたことは今でも大切な思い出です。勉強だけでなく、いろいろなことにチャレンジして、大学生活を全力で楽しんでください!

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Wさん 2013(平成25)年度卒業(日本史)
文書館勤務

私は現在、公文書を扱う公共機関に勤務し、歴史書の編纂に関わっております。本文の校正作業や昔の女官日誌の翻刻、資料の原稿化・採録など作業は様々です。たいへんな仕事ですが、自分が一つの書物を作ることに関わっているという面白さ、普段目にすることのできない資料や情報に思いがけず遭遇できる嬉しさがあります。

私は聖心の史学科で、相手の言わんとすることを的確に理解し自分の意見や考えを具体的に表現していくコミュニケーション能力やプレゼン能力を学びました。特に日本史の先生方と近い距離でお話できたのは、何者にも代え難い経験でした。先生方はそれぞれの分野の専門家ですから、面白いお話を沢山知っていらっしゃいます。特に史学は面白い先生が多いと思います。

これから入学する皆さん、大学時代の4年間をどうか大切になさり、楽しく有意義な学生生活を過ごして下さい。

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Tさん 史学(西洋史)専攻 2012(平成24)年度卒業(世界史)
独立行政法人勤務

私は4年間の学生生活で、物事を様々な視点から見ることと、どんなことに対しても一生懸命取り組むことの大切さを学びました。
聖心女子大学では学科の選択が2年次からなので、様々な知識を得たうえで「何を研究したいか」を決めることができます。
これは他大学ではなかなか味わえるものではなく、どんなことに興味がわくかわからなかった私も、じっくりと考え、選択することができました。 そうして選択した史学科西洋史コース(現・世界史コース)では、ドイツ近現代史について学び、授業を受けて興味をもったドイツ語の検定試験を受験したり、他コースの授業も受けてみたりと、少しでも興味がわいたら積極的に取り組みました。
資格課程も履修していたので決して楽なスケジュールではなく、また苦手な授業もありましたが、様々な視点から観察して自分が興味があることと繋げてみたり、先生に面白い小話がないか質問しに行ったりと工夫することで、克服していきました。

こうした充実した学生生活は、もちろん私一人でできたわけではありません。一緒に授業を受ける友人、教職員の方々や家族など、たくさんの方々に支えられて、忙しい中にもとても楽しい学生生活を過ごすことができました。
現在は独立行政法人に勤務していますが、聖心女子大学で学んだ「物事を様々な視点から見る」「どんなことにも興味をもち、一生懸命取り組む」という姿勢は、仕事をするうえでも重要だと実感しています。
これから聖心女子大学で学ぶ皆さんが、充実した学生生活を送れるよう祈っています。


Tさん 史学(日本史)専攻 2010(平成22)年度卒業 大学院史学専攻2012(平成24)年度修了(日本史)
国立公文書館勤務

私が史学に入ったのは、日本史が大好きで、武士に興味があったからです。深井雅海先生のご指導を受けながら、とくに江戸幕府と藩(大名)との関係について学びました。授業ではいろいろな古文書の解読をしましたが、「忍者」として超人的な人物に描かれる「御庭番」の日記が特に印象深く、身近に感じました。当時の人々の思いや社会の様子について、少しずつ自分でも読めるようになると、今まで学んできた日本史の知識と実際が全く違うことに気づき、自分の目で歴史を確かめる面白さを実感しました。

卒業後、聖心女子大学修士課程、國學院大學大学院博士課程を経て、現在は国立公文書館で公文書専門員として勤務しています。聖心在学中に学んだ、客観的かつ広い視野に立って物事を考える姿勢は、現在の仕事にも活かされています。

私は江戸時代に興味があって日本史を学びましたが、極端にいえば何にでも、どんな物事にも歴史はあるのです。ぜひ聖心の史学科で、ご自身が興味を持たれていることを、歴史学の観点から学んでいただけると嬉しいです。

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Sさん 史学(日本史)専攻 2009(平成21)年度卒業 大学院史学専攻 2011(平成23)年度修了(日本史)
IT企業勤務

私は、学部・大学院を通じて日本史の近現代ゼミで学びました。 学部・大学院とも、先生方にきめ細かい御指導をいただき、 同級生・先輩後輩と楽しみながら学ぶことができました。
先生の解説を聞きながら回れる学科旅行やゼミ旅行はもちろん、 学生の希望で突発的に展覧会見学などを企画することもありました。
また、選択した日本近現代史のほかに、興味に応じて洋の東西や時代を問わず ゼミや講義を受講することができました。
自分の研究を全く新しい観点から見ることができ、新たな発見がありましたし、 なにより、新しい先生方や友人を得ることができました。
論文執筆では悩んで行き詰まることもありましたが、 多様な地域や時代をテーマに、同じように頑張っている友人の存在が 刺激にも励みにもなりました。

現在は、NTT系IT系企業で、全国規模の大きなシステムに携わっています。
その中で、お客様のニーズに合わせてシステムのバージョンアップをすること、 システムの不具合や問い合わせの対応を担当しています。
全く新しい業界に飛び込みましたが、新しい知識を身につける方法は、 学生時代と変わりません。
また、何かをやり遂げる姿勢は、論文執筆の経験から学びましたし、 お客様との打ち合わせの場で堂々と話せるのは、 ゼミでのディスカッションのおかげだと感じています。
そして、聖心で得た最も大切なものは、学生時代を共にした友人たちの存在です。
卒業後の進路はそれぞれですが、時には先生方も交えて、折々に集まっています。
学生時代のひとつひとつが、今の仕事につながっていると実感しています。

これから学ばれるみなさんは、 声に出せば周囲も応えてくれるので、積極的に 興味のあることを発信してゆくと豊かに学べると思います。
なによりも、自分のために使える時間を楽しんでください。
どうぞ、楽しい大学生活を!


Oさん 史学(日本史)専攻 2008(平成20)年度卒業(日本史)

史学日本史専攻sr.山崎ゼミでは、岩倉使節団使節団に随行した、田中不二麿についての論文執筆に向け取り組んでまいりました。
もともと教育関係の仕事を目指していた私は、卒業後、東京大学大学院に進学し、修士号取得後、商社の営業企画部門で教育コンサルに携わりました。
しばらくして都内私立女子校の中学社会科教員として非常勤講師の声がかかりました。
そして現在は、外資系フードサービスの人事部で採用の仕事をしています。
…と、卒業してから様々なジャンルの職についてまいりましたが、仕事を選び取り組む上で、大切にしていることがあります。

それは、聖心女子大学の史学在学中に身につけた「歴史的思考力を使った頭の使い方」です。
歴史を学ぶとは、ただ暗記したり、歴史上起こった出来事を知ることだけではありません。
専門家によって既に解釈されている内容を批判する力や、歴史的な事象がなぜ起こったのか原因と結果を考える力を手に入れることこそ、社会に出てから強みとなります。
日々の生活で困ったことにぶつかると「以前の担当者はどのように解決したのかな?」と調べたり、「同じようなやり方をしたら、どのような展開になるだろう?」と想像します。
サービス業は「先を読む」ことで仕事の良し悪しがきまります。
聖心で学んだ歴史的思考力こそ、仕事を楽しむための道具のひとつなのです。


Yさん 2008(平成20)年度卒業(世界史)
京都大学大学院博士課程在学中

Yさん 2008(平成20)年度卒業

私は聖心女子大学を卒業後、京都大学大学院人間環境学研究科に進学しました。現在は19世紀フランスのカトリック女子教育を中心に、宗教と教育の関係について博士論文を執筆しています。

聖心での4年間、とくに史学での3年間は、私にとってたいへん豊かな経験でした。歴史というのは、すべての学問の根底に共通して存在する部分です。聖心の史学科でさまざまな物事を俯瞰的に捉えることを学び、幅広い視野を身につけることができたことは、その後研究者としての道を歩む上で、大きな収穫でした。英語とフランス語の文献講読で磨かれた語学の感性は、学部3年次でのフランス留学、大学院進学後のパリ大学への留学の際にも力となりました。

国際化がますます進む社会において、史学は物事を深く考える機会と、そうした思考の助けとなる知識を十分に与えてくれる学科です。これから進学される皆さんが充実した学生生活を送られますよう、心から応援しております。

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Sさん 史学(西洋史)専攻 2005(平成17)年度卒業(世界史)

近況報告

2012年8月にヨーロッパの現地法人に出向してロンドンでの生活も3年目を迎えようとしています。赴任してからの1年間は生活の立上げと欧州特有の商習慣、生活習慣に戸惑うこともありましたが徐々にどんな出来事も楽しめる余裕が出て来ました。現在は東欧・ロシアなどの新市場開拓、及び、欧州事業拡大に向けた社内体制の改革業務に従事しています。

進学先の決め方

大学での4年間は、自分が本当に好きなことを学びたいと思い、史学、人間関係、哲学が進学先の候補となりました。最終的に史学に進学することを決めたのは、当時履修していた西洋史関係の基礎演習を通じて、人は自分の人生を豊かにする為に学ぶんだな、と考えさせられたことが決め手となりました。

なぜ、そう感じたかというのを説明するのは非常に難しいのですが、授業で「1つの出来事に対する評価はその時代背景や評価者の意図によって容易に変化する」、「唯一無二の絶対的な正解はない」、という先生の言葉がきっかけでした。世の中には正解がないからこそ、自分なりの「解釈」や「正解」をもたなければならないのですが、自らの解釈に対して自信を持つ為にはできるだけ多くの情報を収集し、他人と議論した上での判断が必要となってきます。学ぶということはたくさんの人や情報とつながることで、このプロセスは、自分の視野を広げ、これから先の未来をよりよくする為の手段なのだと気付かせてくれた史学や先生にもっと学びたいと進学先を決めました。

史学でどのような学生生活を送ったか

私の学生生活を振り返ってみると、授業とアルバイトと旅行をとにかく頑張っていたように思います。授業期間中は、授業やアルバイトに夢中で、長期休みになると、海外に旅行に行きました。私の興味・関心は大学に入るまではいつもアメリカが中心でしたが、西洋史を学ぶ中で実際にヨーロッパを訪れ、本や文字では表現しきれない、その国の持つ独特な文化や空気に触れるのが楽しみでした。 ヨーロッパへの興味は膨らみましたが、卒業論文はどうしても私が歴史を好きになるきっかけとなったアメリカ史で書きたいと思い、大学3年の後期に、学内の単位交換制度を利用してアメリカの大学に留学しました。留学制度を利用するに当たって、また、卒業までの必要単位取得に向けて、西洋史の先生方にたくさんのご支援を頂きました。私の留学生活は、たくさんの失敗と成功がありましたが、一番の収穫は、自分が少しでもやりたいと思ったことは、恥ずかしがらずに何でも挑戦してみていい、頑張っていれば必ず手を差し伸べてくれる人がいる、ということを実体験できたことです。

大学時代と現在の仕事

単純に、ただ好きだという理由で歴史を学び、海外旅行を重ねていましたが、結果としてこれらの経験は私が海外事業に関わる上で一番重要な基礎を培ってくれました。私の現在の業務では、1つのプロジェクトを動かすのに、インド、イギリス、フランス、ドイツ、アイルランド、アメリカなどたくさんの国籍を持つ人たちと1つのチームで取り組みます。プロジェクトの成功は、メンバー間でいかに円滑なコミュニケーションを実現できるかにかかっています。国籍の異なるメンバー間で円滑なコミュニケーションを実現するには言語能力よりも、お互いの歴史的背景等を理解し、異なる考え方や意見を尊重しながら信頼関係を築くことが鍵となります。史学に進学したことで世界各国の歴史知識の基礎があること、また、現地の博物館や史跡に行ったことでその国がどのようにその史実を捉えているかを知っていると、外国人と会話するときに、自分の主張は相手にどのように受け取られるか、話題や言葉の表現の仕方は適格か、といったことに対して敏感になります。国籍の異なる人たちと交流するときにこうしたアンテナを高く持つことで、相手からの信頼を得やすくなり、現在私が海外で生活する上で大きなアドバンテージとなっています。


Hさん 2002(平成14)年度卒業(世界史)
テーマパーク運営会社勤務

現在私はテーマパーク運営会社で広報の仕事に携わっています。勤務先のテーマパークは歴史を背景にした建造物やアトラクションなどが多数あり、歴史を感じることができる職場で働けていることをとても嬉しく思っています。

聖心では私はヨーロッパ中世史ゼミに所属していました。ゼミの参加者はそれぞれ興味をもっている内容が異なり、発表でさまざまな知識や見解を聞くことができ、毎週とてもわくわくしていたことを覚えています。歴史が大好きな友人に囲まれ、親友がたくさんできました。同じヨーロッパ史(近代史)を専攻していた友人と行ったオーストリア、チェコへの卒業旅行では、お互いの興味のある場所を、毎日朝から晩まで訪ねまわったことが一番の思い出です。

中世史ゼミでの発表を通じて、物事を調べて自身の考えをまとめ、プレゼンテーションする力が身につきました。社会人になると、そのような場面を日々経験します。ゼミでの議論では、人の考えはひとつではなく、いろんな正解があり、それぞれの考えを聞いたり、質問に答えたりすることで自身の知識も深まる、ということを学びました。こうした経験は社会人としての生活にたいへん役立っています。

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