●ゼミ紹介

1.ゼミの内容と目標
世界では2013年の時点でも、5人に1.1人が深刻な貧困の中で暮らし、飢餓に苦しむ人は約8人に1人(およそ8億4200万人)、その98%が途上国に集中している。このグローバルな貧困や低開発の問題、悪化を続ける地球環境問題、その反映として近年ますます強度や被害が増大する大規模災害、難民や移民の問題、不気味なナショナリズムの台頭、日本国内の貧富の格差や差別、そしてそれらに対する様々な取り組みなど、幅広い社会文化の課題に関心を持つ学生が、その原因を構造的に理解し、自分なりの解答にたどり着くための第一段階である。
最終的には、開発や低開発(あるいは貧困や格差)、あるいは国際的な開発や環境の取り決めといった枠組みに立って、「途上国」や貧困層を見下す傾向を自覚し、何らかの活動や姿勢に結実すること、つまり共生を国内外で積極的に追及することを目標とする。
2.大まかなスケジュール
【3年】
[前 期]各自の関心表明と討論を通じたテーマ設定、基礎文献研究、それらの発表
[夏休み]テーマに関連するNGO/NPO、国際機関などの訪問やボランティア活動、スタディツアーへの参加など。合宿も。
[後 期]文献研究、可能であればボランティア活動の継続、テーマに関するゼミ論文の作成と発表
【4年】
[前 期]文献研究、個人指導を通じた卒論の仮説と方法論の構築とその発表
[夏休み]方法論に基づいた調査研究(文献、インタビュー、観察等)と卒論の執筆
[後 期]個人指導を通じた卒論執筆、発表練習
3.関連科目
テーマについては関心のある主にアジアの地域や国、移民や難民問題、環境関係、NGOやNPOに関する比較文化学関係の講義、方法論、及び社会調査関連の講義を履修することを強く勧める。数字を怖がらないこと。
4.卒論テーマの例
自分が一番関心を持つ、国内外のテーマを選択してください。下にあるように幅広いものが可能です。「日本のODAとNGOとの関係」、「-ユニセフに対する日本の貢献:日本のODAを中心に」、「バングラデシュにおける女性労働とマイクロファイナンス:グラミーン銀行の場合」、「ソシアル・ビジネスの現状と課題」、「日本と韓国のNGO比較研究」、「東日本大震災対応におけるNGOとNPOの活躍と課題」、「『カレー』とは何か」、「日本における児童労働について」
5.フィールド調査について
途上国現場での調査は、言語・文化・知識等の点から相当困難。代りに途上国へのスタディツアーや、国内のフィールド調査やボランティア活動等を通じた観察等を勧める。
6.その他
NGOやNPO、国際開発や環境問題、あるいは国内の貧困や差別、多文化共生等に関心を持つ学生を歓迎。出来るだけワイワイと会話する元気で楽しいゼミにしたい。