学生インタビュー(2008年度)

水野 さん
哲学科 2008年3月卒業


「常識」に立ち返り、あらゆる考えを受け入れる。

 当たり前だと思われていることでも、違った視点から捉えることで新たな側面が見えてくる場合があります。私はあらゆる物事を多彩な視点で見つめ直してみようと思い、基礎課程ではできるだけ多くの分野の授業を履修しました。その結果、私のやりたい学問は、物事をさまざまな角度から検証し、真実を探っていくことだと気づき、哲学科を選択したのです。
 ゼミはキリスト教の思想を研究する加藤和哉先生のゼミを選びました。私はカトリック信者ですので、自分が信じている教義が成立した過程を研究し、もう一度真摯にキリスト教と向き合いたかったのです。ゼミではトマス・アクィナスの『神学大全』を章ごとに学生が解説し、ディスカッションしていきます。どんな疑問や意見でも否定せずに、とことん議論しようとする姿勢が、このゼミを選択した学生たちの共通点です。先日私が何気なく出した「人間に魂は存在するのか」というテーマには白熱した議論が展開されました。その時先生は「人間に心があることは誰もが理解できるはず。魂は心のことなのでは」と示唆されました。こういった議論の最中にも、先生は瞬時に的確な助言をしてくださいます。哲学を学ぶということは、あらゆることに深い知識をもって洞察することが大切だと強く感じました。
 キリスト教の研究を進める中で、他の宗教についても学びました。自分が常識として感じてきたこと以外のことも、リベラルに捉えて他者を受け入れていく大切さに気づかされました。そしてこれは今の子どもたちにもっとも必要な教育だと思ったのです。将来は小学校の教員として現場に立ち、私自身がその一助になることができればと考えています。

好奇心旺盛で、聖心女子大学を志望したのも基礎課程で多彩な学問領域に触れられるためだった。ゼミではキリスト教研究を通じて他宗教にも触れ、他者を受け入れる必要を強く感じる。それを次世代に伝えたくて教育者をめざそうと決意。卒業後、聖心女子大学大学院文学研究科(博士前期課程)人間科学専攻「教育研究」領域へ進学。



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