特色ある教育

哲学演習W

ガイドブック2017より転載

 この哲学実践演習では、研究課題について、前もって教員から具体的な指示などはなく、いっさいは学生の知的関心と意欲のイニシアティヴに任されます。哲学研究に相応しい課題を見つけるため、学生と教員のあいだで試行錯誤が繰り返されます。いろいろな紆余曲折をへて主題が決まると、学生は基本となる文献を丁寧に読み、自分の知的アンテナに引っかかる問題を絞りこみ、これを研究課題とし、発表の準備をします。毎年それぞれに力のこもった主題が選ばれ、独自の研究成果へとつながります。これまでの例でみると、ホッブスの社会契約の成立要件としての人間性研究、ライプニッツのモナドの「表象」の力、ハンナ・アレントの政治哲学にみる自由と活動の相関性など、地域はイギリス、ドイツ、アメリカに、時代は17世紀から20世紀までと、幅広いものになります。演習参加者は、研究発表(月1回程度)、発表時に配付する要約の作成、他者との活発な質疑応答を経験することで、主として近現代哲学の方法論を学び、自分の頭で考え、自分の言葉で表現するすべを実践的に身につけます。

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