特色ある教育

日本思想史学演習T

ガイドブック2017より転載

 この演習では、日本人のこころの源流を求めて、さまざまな種類の古い書物をゆっくりと味わいつつ読んでいます。昨年は日本を代表する古典芸能である能の台本(謡曲)を毎週一作品ずつ読んでいました。演習では、まず発表担当者が作品の状況設定や登場人物について説明し、次に主人公の心情について意見を述べ、それに呼応するかたちでクラス全員で議論をします。議論には論理性が求められますが、心情をテーマに論じ合っていますので、ときには主人公の思いに対して、手厳しくも「なるほど!」というような反論が巻き起こることもあり、この時間はかなり自由な雰囲気でのびのびと意見を述べ合うことができます。誰かの意見によって、それまで誰も気づかなかった台詞に注目が集まることもしばしばで、毎回なにか新しい発見があります。なおこの授業では、事前に全員が作品を読んでメールでコメントを提出し、授業当日にそれを配付・共有することで、そこからも議論の輪を広げています。

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