特色ある教育

音楽科教育法

ガイドブック2017より転載

 小学校の先生を目指す皆さんの多くは、「音楽授業は専科の先生」と思っていませんか。全国的にみると、音楽授業を担任の先生が担当する割合は上がっています。小学校の先生はたくさんの教科を教えなければならない、きわめて高い専門性を要する仕事なのです。各教科をどのように教えていくかを学ぶのが教科教育法の授業です。
 それでは大学で音楽科教育法の授業を受けるのは、「先生になった時に困らないように」という消極的な理由からでしょうか。そうではありません。授業場面をご紹介しながら、音楽をはじめとする全教科の教育法を学ぶ意義の一端をお伝えしましょう。
 小学校の音楽授業で取り上げる教材は、国、時代、ジャンルが多岐にわたります。雅楽や歌舞伎、世界の音楽を材料にどのような授業計画を立てることができるでしょう。グループで文献や情報機器を駆使して情報収集し、他教科との関連も視野に入れながら授業計画を立てます。
 入学したての児童を思い浮かべることもあります。音楽活動の楽しさを通して豊かな人間関係づくりをするためには、知識だけでは不十分です。先生自身が子どもたちと響き合う声と感性を持つことが大切で、そのためのスキルアップは不可欠です。もちろん高学年の合唱や器楽についても実践的に学びます。
 模擬授業では、全員が指導案を作成して先生役を務めます。子どもたちと応答的に関わることの難しさと大切さを実感することが、教師としての資質・能力全般の形成に役立つのです。学校のさまざまな場面で子どもたちと心を通わせ、感動を共有できる先生を目指して、こうして一人ひとりが真摯に積極的に授業に取り組んでいます。

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