聖心女子大学

園芸クラブ GreenThumb の環境教育としての取り組み  2012(平成24)年度

(2013/2/06掲載) 教育学科 初等教育学専攻3年 東南さゆり

 私たち園芸クラブGreen Thumbは聖心女子大学構内にある畑で活動を行っています。年間約35種類を超える野菜、果実、草花、ハーブの栽培をしています。


 2012(平成24)年度は、環境教育に関する、2つの新しい取り組みをいたしました。ひとつはマグダレナソフィアセンターとの共同企画である、岩手県陸前高田市の種苗店『佐藤たね屋』さんからいただいた野菜の栽培です。
 2012年秋から冬にかけて「よかった菜」(小松菜)と「カイワレ大根」を種から育てました。復興の希望を持った野菜を育てることは初めての試みでしたが、「作物を育てる」という私たちが日常的に取り組んでいることを通して東北との繋がりを自然な形で感じることができました。

 もうひとつは「聖護院大根」の栽培です。聖護院大根は京野菜の代表でもあり、丸い形が特徴的です。国内では外国産の種苗が多く流通しており、クラブ内でも気づかずに海外で作られた種を育てることが大半でした。あらためて国産の種を使うことで、私たちが普段口にしている食べ物のルーツを見直す機会となりました。同時に、京野菜という日本文化を継承する野菜に主体的に関わることができました。部員たちは自ら収穫をしてみて初めてわかった、スーパーではあまり見ない聖護院大根の形に感動していました。実りを喜ぶその姿に本活動の成果を垣間見たように思います。

 私たちは自分たちの育ててみたい作物や食べたい作物を、外部からお招きしているグリーンアドバイザーと相談しながら考え、育てています。一見、自己満足のために活動をしているように思えますが、活動を通して得るものはお腹を満たすことだけではないと考えています。
 オクラやブロッコリーがどのような形式をとって育っていくのか、干し柿やブルーベリージャムはどう作るのかといった、生きていく上で欠かせない食物の「過程」に私たちは関わっています。そして、第一次産業に携わり食べ物を運んでくれる方々に想いをはせ、社会を自ずと捉え直しているのだと思います。


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