国際的な難民支援について学ぶスタディツアー (スイス・ジュネーブ) 報告

 2015年2月22日(日)〜28日(土)、学生活動団体SHRETのメンバー8名の他、札幌聖心女子学院・不二聖心女子学院の高校生各1名、指導教員として永田佳之教授(教育学科)、仲居宏二教授(国際交流学科)の計12名が、スイス・ジュネーブのRET本部・UNHCR本部・国連欧州本部・国際機関日本政府代表部・赤十字国際委員会博物館・Graduate Institute Geneva(大学院)を訪問し学ぶ、スタディーツアーを実施いたしました。

報告者 SHRET代表 古川幹子(日本語日本文学科2年) (2015年3月掲載)

arrow 詳細な報告書(pdf)をこちらでご覧ください


(RET本部前で)


 SHRETは緒方貞子氏が2000年に設立された国際難民支援組織RETの事務局長来日を機に13年前に発足いたしました。これまでSHRETは難民問題を中高生に伝える出張授業や日本語ボランティアなどを通して私たちにできる難民支援とは何かを常に考えてまいりました。
 昨夏、RET代表であるG.ゼイネップ氏が本学を訪問され、RET本部へのスタディツアーを提案してくださいました。RETを中心とした様々な国際機関の職員や専門家の方々のレクチャーを受け、深刻化する難民問題への国際的な支援や課題等についての学びを深めるとともに、今後SHRETとRETの関わりを深めていくことができればと思っております。

SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ) SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ)
国際赤十字博物館入口

【スタディーツアー旅程、および現地でご指導いただいた方々】
2月21日(午後) ジュネーブ着、 打ち合わせ、 市内散策、 コーディネーターの方々にご挨拶
2月22日(午前) 市内散策
2月22日(午後) 国際赤十字博物館訪問
2月23日(午前) RETレクチャー(1) Emilie Ballestraz氏/BenjaminLachat氏
          Welcome Lunch
2月23日(午後) RETレクチャー(2) Marc Hari氏
          夕食会 國井修氏(グローバルファンド)/ユニセフ職員/
          山口忍氏(国際機関日本政府代表部)
2月24日(午前) RETレクチャー(3) Marina Anselme氏
2月24日(午後) RET振り返りミーティング 赤崎元太氏(RET邦人職員)
2月25日(午前) 国際機関日本政府代表部訪問 嘉治美佐子大使/
          山口書記官/工藤書記官/本田書記官
2月25日(午後) UNHCRビジターセンター訪問、UNHCRレクチャー(1) 黒岩揺光氏
2月26日(午前) Graduate Institute Geneva(大学院)訪問 Dominic Eggel 氏
          IOMインターン生との対談 栗山智帆氏(大阪大学大学院)
2月26日(午後) UNHCRレクチャー(2) Alexandra Kaun氏
          UNHCRレクチャー(3) 荒木亜礼譜氏
2月27日(午前) 国連欧州本部見学
2月27日(午後) 市内観光/赤崎さんとミーティング
2月28日(午前) 帰国


赤崎元太氏、Marc Hari氏、Marina Anselme氏、Emilie Ballestraz氏 (RET本部)
國井修氏 (グローバルファンド戦略・投資・効果局長)
嘉治美佐子大使、山口忍書記官、本田英章書記官、工藤書記官 (日本政府代表部)
黒岩揺光氏、Alexandra Kaun氏、荒木亜礼譜氏 (UNHCR)
栗山智帆氏 (国際移住機関IOMインターン)
荒川菜緒子氏 (元INEE職員)

SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ) SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ)
国連欧州本部前の芝生でランチ 国連欧州本部


国際機関日本政府代表部

【現地での学びの内容】
 毎日、国際機関の方に日本語または英語でのレクチャーをしていただきました。また、国連欧州本部や赤十字の博物館の見学も行いました。1日のプログラムを終えた後は、その日学んだことを振り返り、皆で共有する時間を持ちました。
<講義内容>
・RET: 教育の役割について、RETとRETのプロジェクトについて、災害と難民について
・UNHCR: ダダーブ難民キャンプでの活動について、難民と教育について、人道支援と開発援助について
・日本政府代表部: 世界における日本の援助について、難民問題の現状、国際機関キャリアガイダンス、仙台防災会議について
・栗山氏: 国際機関インターンについて
・荒川氏: INEEと教育の役割について



【感想・反省等】
 1週間という短い滞在期間でしたが、RETの赤崎氏をはじめ現地の皆様には大変貴重な機会をご準備していただきました。世界を舞台に活躍され、毎日お忙しいスケジュールをこなされているにも関わらず、私たちのためのレクチャーのご準備や質疑応答にお時間を割いてくださり、すべての瞬間において大きな気づきがあったように感じます。


RET本部、訪問&レクチャー
 日頃からSHRETでも難民問題について勉強すること、そして日本にいらっしゃる難民の方にお会いしてお話を伺うことは積極的に行っております。しかし、今回のスタディツアーでは日本では学ぶことのできない「現場の声」というものをお聞きすることができました。
 難民キャンプで実際にどのような援助を行っているのか、国際機関で働くとはどういうことなのか、今までとは違った視点から難民問題を考えられたと思います。難民問題だけでなく、ご自身のキャリアについてもお話いただき、将来を考える上でも大きな助けとなりそうです。


UNHCR本部を訪問


【事前準備】

 ジュネーブ訪問前に事前勉強会を3回行いました。学生がそれぞれ訪問先である国際機関や現地でお会いする方々の活動などを調べ、発表しました。また、難民と教育や災害といったテーマでディスカッションも行い、現地での質問事項を準備しました。姉妹校の高校生にもご参加いただき、事前に交流するよい機会となりました。


【スタディツアー勉強会 第1回 (2015年2月5日) 】

参加者 永田先生、仲居先生、SHRETメンバー7名
趣旨・目的 スタディーツアーをより実のあるものとするために、事前学習が必要であると判断し実施された。また、既に春休みに入っていたため、行くメンバーの顔合わせも兼ねてのものとなった。難民と自分との立場について真摯に向き合う姿勢を一同一貫して持つことを、再確認する場とななった。
準備の状況 今回は学生からの事前準備はなく、永田先生と仲居先生が、現地でお会いする方や関連のある団体、国について多くの資料をお持ちくださった。
内容  ・自己紹介「自分の思い描く難民とは?」「抱負」 ・旅程案の配布 ・この度のスタディーツアーでお世話になる方々のご説明 ・学習会開始「国際協力」「RET」「教育」「Education First」「MDGs/SDGs」 ・国連防災世界会議 @仙台 について
感想・反省等 今回のツアーが今後のSHRETを創り上げていく上で、そして自分自身の未来を形成していく上で、いかに重要なものになるか分かった。私達の無限に広がる可能性について考える良い機会となりそうである。学生である今しかできないことを確実にやり遂げるために、多くのことを学びに変えていきたい。課題読本のリストも多くいただいたので、現地で必ず後悔することのないように今しっかり勉強しておきたいと思う。
参加者・
学外者の感想
限られた期間内だけでの勉強は現地へ赴いた際に非常に不安要因となり得るので、日本にいるうちに自分の限界まで精一杯頑張って勉強したい。

【スタディツアー勉強会 第2回 (2015年2月14日) 】

参加者 永田先生、仲居先生、SHRETメンバー6名
趣旨・目的 スタディーツアーに関連した団体や人物について自ら学びそれぞれ深めることが必要である。受動的に学ぶだけではなく、能動的に学ぶことによって頭に入りやすい。
準備の状況 学習会2回目からは、それぞれテーマごとに一人ずつ調べてきて発表する形が取られた。本日のテーマはそれぞれ、「RET」「UNHCR」「グローバルファンド」「国際赤十字」である。どれも今回のスタディーツアーと密接に関わる団体名であるため深く調べる必要があり、発表者は前もって英語のHPをひたすら読むことを強いられることもあった。
内容  ・先生から旅程案改訂版配布 ・レジュメを配布し4人がそれぞれテーマごとに発表 ・質疑応答 ・解散後、学生たちはテーマ別にディスカッション
感想・反省等 今回それぞれが調べた内容についてきちんと深めるための解散後ディスカッションが印象的であった。今ディスカッションをして解決できないものはジュネーブへ問いとして持っていき、そのまま現地の方々にぶつけるという姿勢で非常に白熱したものとなった。ただ時間を区切らないと終わらないことが分かったのでそこはきちんとタイムキーパーを決めて次に繋げたい。
参加者・
学外者の感想
2.5時間もディスカッションしたことがなかったため非常に疲れたが、今回のスタディーツアーで現地に持ち込む質問事項が増えたことは決して悪いことではないと思う。現地で直接聞く必要があることを事前にリストアップするのは大切な動きである。

【スタディツアー勉強会 第3回 (2015年2月19日) 】

参加者 永田先生、仲居先生、SHRETメンバー6名、姉妹校高校生2名
趣旨・目的 スタディーツアーを目前に控え、持ち物や課題読本、資料の最終確認、それから卒業式を終えた2名の高校生を招き、顔合わせの会となった。
準備の状況 学習3回目のテーマはそれぞれ、「国連欧州本部」「IOM」「難民と災害」の3つである。国連はともかくとして、IOMはインターンの方にお話を伺う予定であり、また災害については3月中旬に仙台で開催される国連防災世界会議と密に関わるものである。担当者は大きな題をそれぞれ分かりやすくまとめてレジュメにしていた。
内容  ・先生から旅程案改訂最終版配布 ・レジュメを配布し3名がそれぞれテーマごとに発表 ・質疑応答 ・解散後、学生たちはテーマ別にディスカッション
感想・反省等 学生だけでディスカッションをすると無駄な緊張もなく白熱したものになることが分かった。ひとりひとりが非常に熱い情熱を持っていることをお互いに理解できたと思う。今回は時間を決めたが、結局のところ学び足りないとひとりひとりが自覚しているために気付いたら4時間ほど経っていたため、やはり疲れた。
参加者・
学外者の感想
このような豪華なスタディーツアーはもう二度とないと思うので、現地へ向かった際に後悔のないよう私達もギリギリまで勉強をしておきたい。

RETでのレクチャーと勉強会
SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ)

SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ) SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ)
SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ) SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ)
SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ) SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ)
SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ) SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ)


UNHCRでのレクチャーと勉強会

SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ) SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ)

SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ)


国際機関日本政府代表部にて

SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ) SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ)

SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ)


国際赤十字博物館
SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ) SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ)
SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ) SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ)

国連欧州本部
SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ) SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ)
SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ) SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ)

市街・レマン湖
SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ) SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ)
SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ) SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ)

THE GRADUATE INSTITUTE GENEVA
SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ)

SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ) SHRETスタディーツアー(スイス・ジュネーブ)

arrow 詳細な報告書(pdf)をこちらでご覧ください

arrow 6月に実施したSHRETの活動報告会のご報告

arrow 3月、国連防災会議、潘基文国連事務総長へ国際交流NGOピース・ボートのキープ受け渡し式、防災について学ぶ会スタディー・ツアー(宮城県仙台市)での活動のご報告

close

Copyright(c), University of the Sacred Heart,Tokyo All rights reserved.