学生提案型の授業
「難民問題の現状と課題」

 学生が自主的、自立的に学ぶという観点から、2016年度、本学初の試みとして、学生の提案による授業を募集。難民問題をテーマに活動を行なっている課外活動団体SHRET(Sacred Heart Refugee Education Trust)の提案により、総合現代教養科目で「難民問題の現状と課題」という授業を開講しました(指導教員:永田佳之教授(教育学科))。約173名の受講生が熱心に学びました。

SHRET難民授業

 2017年1月16日は、その第14回目の授業。国内外の難民問題の最前線で活躍する外部講師による講義がこれまでの13回中8回という贅沢な授業内容でしたが、その日はまずSHRETの学生により、これまでの13回の授業の振り返りをしました。

SHRET難民授業

SHRET SHRET
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SHRET難民授業

 次に「自分の特技・関心 x 難民=? 」をテーマにしたワークショップ。難民支援というと、ともすれば「遠い他者への寄付」というイメージが先立つ。しかし、授業が目指すのは、難民の課題を自分ごととして捉えられるようになること。学生達が書いた「?」は「アプリ開発」「大好きな散歩を一緒に」「古着を集めSNSで発信」「掃除好きなので清掃・清潔の大切さを伝える」など、実にユニーク。授業の最後には、一人ひとりが書いた「?」を模造紙に描いた大木に貼付けていき、「希望の大樹」が現れました。

SHRET難民授業

 授業を担当した教育学科の永田教授は、「学生提案型であるからと言って、提案しっぱなしではなく、最後の最後までSHRETメンバーとのミーティングで知恵を出し合い、協働で創り上げた授業となりました。 大樹に描かれた「希望」のうち一つでも多くが実現していくように、応援していきたいと思っています。」と語っていました。

SHRET難民授業

SHRET SHRET
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「難民問題の現状と課題」授業内容 (シラバスより)

【学習目標】
難民問題についての基本的な知識を習得し、理解を深める。具体的には、第1に概念としての難民やその諸問題を多角的にとらえること、第2に海外と国内の難民をめぐるリアリティに触れること、第3に国連や各国政府に加えて日本国内で難民問題に取り組むNGOや弁護士などの支援者に対する認識も深めること、などを狙いとする。さらに、本授業を提案したSHRET(聖心女子大学難民支援団体)の活動についても受講者に考察・評価してもらう。

【授業概要】
難民についての基本的概念や知識を学んだうえで、学内の教員のみならず実際に難民問題に取り組む学外の講師を通して、海外の難民問題とその歴史的背景、国内における難民をめぐる諸問題について具体的に考える。

【テキスト・参考文献】
【テキスト】 適宜、指示します。
【参考文献】 東野真『緒方貞子―難民支援の現場から』 (集英社新書)
アマルティア・セン『人間の安全保障 』(集英社新書)
根本かおる『日本と出会った難民たち―生き抜くチカラ、支えるチカラ』(英治出版)
緒方貞子『共に生きるということ be humane (100年インタビュー) 』(PHP研究所)

【授業時間外の学習(準備学習/復習等)】
上記の「参考文献・課題図書」は一連の講義が始まるまでに読み、授業に臨むこと。

【授業計画】
1 イントロダクション(受講者アンケート)/ 難民とは何か―その1
2 難民とは何か―その2
3 世界の難民問題の現在
4 西アジア難民問題の歴史的背景@
5 西アジア難民問題の歴史的背景A
6 シリア難民の現状と課題
7 パレスチナ難民の現状と課題
8 国際赤十字によるコソボ難民救援の現状と課題
9 あるビルマ難民から見た日本
10 ロヒンギャ難民問題とは何か
11 日本における難民問題の現状
12 日本における難民認定の難しさ
13 経済難民あるいは非正規滞在の移住労働者の現状
14 SHRETの活動紹介及び検討
15 総括

SHRET難民授業
受講生全員で作った「希望の大樹」と
指導教員 永田教授、SHRETメンバー

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