久邇宮御殿文庫

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【1919-2019久邇宮御殿竣工百周年記念】格天井画の作者掲載順が異なっているのは何か意味があるのだろうか。

▼久邇宮御常御殿の格天井に絵画が納入されたのは、大正15年3月10日のことである(『邦彦王行實』)。当該「格天井画の名称及び作者名」記述書物が、2冊ある。▼既出の『邦彦王行實』(昭和14年)及び『故總裁宮殿下奉悼集』(昭和4年)である。▼この2冊について、格天井画の作者掲載順を見比べると、2箇所異なっている。

 

▼1箇所目、『故總裁宮殿下奉悼集』では「10番目 長野草風」、「11番目 橋本靜水」であるが、『邦彦王行實』では「10番目 橋本靜水」、「11番目 長野草風」と、二人の順序が逆になっている。▼2箇所目、『故總裁宮殿下奉悼集』では「19番目 橋本永邦」、『邦彦王行實』では「24番目(最後) 橋本永邦」と、橋本永邦の掲載順が大分移動している。

 

▼『故總裁宮殿下奉悼集』(昭和4年)及び『邦彦王行實』(昭和14年)の前後を含めた記述内容に鑑み、一方の情報を元に作成され、同内容と考えられる記述箇所が幾つか見受けられる(発行年からすると『故總裁宮殿下奉悼集』の情報を元に『邦彦王行實』作成、となりそうだが、断定はできない)。当該同内容記述が、「格天井画の名称及び作者名」の箇所なのである。

 

▼いずれにしろ、格天井画の作者掲載順が2冊の書物で異なっているのは何か意味があるのだろうか。▼格天井画は、当該数からいって、久邇宮御常御殿の「王御寢所」及び「次の間」に嵌め込まれていたと推測されるが、作者掲載順の異なりは、嵌め込まれていた場所と何か関係があるのだろうか等、興味ある所である。▼引き続き、調査が必要である。

 

広報オンライン各種-角バージョン12

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