授業概要 |
蒋介石(1887-1975)は、1949年にライバルの毛沢東に政権を奪われたことにより軍事的な敗者というイメージを持たれている。しかし蒋介石はその政権担当期間に政治家として中国政治の改革に力を注いだ。 蒋介石の中国近現代史における位置を、軍人としてだけでなくこのような改革派政治家としての側面にも着目しつつ考えようというのが講義の目的である。 |
課題・評価 |
年間2回のレポート提出を課し、その評価を主にしつつ、出欠、研究論文の紹介作業などを加味する。 |
テキスト |
テキストは使わず、プリントを配布する。 |
参考文献 |
(1)黄仁宇著/北村稔・永井英美・細井和彦訳『蒋介石 ―マクロヒストリー史観から読む蒋介石日記―』東方書店、1997年。 (2)野村浩一『蒋介石と毛沢東』、岩波書店、1997年。 |
受講生への要望 |
特になし。 |
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授業計画 |
1.近代中国「富強」化の課題と蒋介石 2.蒋介石の青年時代 3.広東における軍権と党権の掌握 4.国共合作の崩壊と北伐の成功 5.国民政府成立初期の党内闘争 6.満州事変と「安内攘外」政策 7.抗日戦争 8.戦後内戦 9.台湾移転後の政権整備 10.「反攻復国」の絶望
*講義以外に、研究論文を数篇読む。 *映画ビデオなどの視聴覚教材も数回使用する。 |
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