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コード DF23-01
系列 系列:西洋史
授業科目 ヨーロッパ中世史II
副題 幽閉の政治文化史
担当者 千葉 敏之
期間・単位 通年 4単位
曜日・時間 金3
対象学年 2・3・4年
特記事項  

授業概要
 幽閉―政治上の要人を監視下の封鎖された空間(一室・獄・塔・洞窟など)に押込め、その自由を奪うことによってその者の政治的影響力を封じたり、あるいは逆にその者の政治的重要度を利用して、自己の利益を引き出そうという行為。これは現代社会においても、政治的な駆引きの一手段として間々見られる事態であるが、実はヨーロッパ中世の社会においても、やや異なった形式と意味合いのもとにではあるが、看取される現象である。本講義では、幽閉をめぐる事例をつぶさに検証しながら、それを一つの鍵概念として、初期中世ヨーロッパの政治文化のあり方を明らかにしていきたいと思う。
課題・評価
 前期レポートおよび年度末試験(予定)
テキスト
 教場でのプリント配布
参考文献
 教場で指示
受講生への要望
 難解さに立ち向かう知的挑戦の心を。

授業計画
1.幽閉とは何か―幽閉をめぐる研究史
2.幽閉のスペクトル―概念の射程
3.幽閉の前史1 古典古代世界
4.幽閉の前史2 古代ゲルマン世界
5.幽閉の前史3 フランク王国時代
6.幽閉の政治文化史1 個別検証(1)
7.幽閉の政治文化史2 個別検証(2)
8.幽閉の政治文化史3 個別検証(3)
9.幽閉の政治文化史4 類型化の試み
10.幽閉の政治文化史5 結論と展望



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