授業概要 |
オヴィディウスの Ars Amatoria 第三巻を読む。 この巻は女性の読者に向けて書かれた、その意味で珍しいものである。 本授業は、受講生の有する「初球文法の(えてして不確かな)知識」と「原典の読解」とを橋渡しすることを目的とする。 |
課題・評価 |
予習の上、毎回の授業に望むこと。 評価は、理解度と意欲とによる。 |
テキスト |
インターネットのサイト(The Latin Library など)を検索し、テクストを入手すること。 |
参考文献 |
辞書、文法書(教科書)、各国語訳 |
受講生への要望 |
初球文法既習者であれば、受講に心配は要らない。 哲学科生以外の他専攻生の受講も歓迎する。 |
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授業計画 |
原典は二行ひとまとまりの連句によって構成されている。 例: Quis dubitet, quin scire velim saltare puellam, Ut moveat posito brachia iussa mero ? これを単位として読み進めてゆく。
受講生はあらかじめ単語を調べ、おおよその意味を予測して授業に望むこと。
毎回の授業は以下の手順で進められる。
1 音読 音律に留意しながら詩句の音読をする。受講生が慣れるまでは担当教員が読む。
2 説明 担当教員が詩句の構造を説明しする。 例:… scire velim saltare puellam は、velim puellam scire saltare と置き換えてみる。英語ではおよそ、I want the woman to know how to dance となる。… moveat posito brachia iussa mero は、moveat (puella) iussa brachia と posito mero に分割され、後の部分は絶対奪格である。ここで接続法が使われているのは、云々。 受講生は不明瞭な箇所を質問し、疑問を解消する。
3 翻訳 担当教員が詩句の日本語訳を板書する。
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