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コード HE14-01
系列 系列:その他
授業科目 ラテン語II
副題 P. OVIDI NASONIS LIBER TERTIVS ARTIS AMATORIAE
担当者 加藤 好光
期間・単位 通年 4単位
曜日・時間 月2
対象学年 2・3・4年
特記事項  

授業概要
 オヴィディウスの Ars Amatoria 第三巻を読む。
 この巻は女性の読者に向けて書かれた、その意味で珍しいものである。
 本授業は、受講生の有する「初球文法の(えてして不確かな)知識」と「原典の読解」とを橋渡しすることを目的とする。
課題・評価
 予習の上、毎回の授業に望むこと。
 評価は、理解度と意欲とによる。
テキスト
 インターネットのサイト(The Latin Library など)を検索し、テクストを入手すること。
参考文献
 辞書、文法書(教科書)、各国語訳
受講生への要望
 初球文法既習者であれば、受講に心配は要らない。
 哲学科生以外の他専攻生の受講も歓迎する。

授業計画
 原典は二行ひとまとまりの連句によって構成されている。
 例:
 Quis dubitet, quin scire velim saltare puellam,
Ut moveat posito brachia iussa mero ?
 これを単位として読み進めてゆく。

 受講生はあらかじめ単語を調べ、おおよその意味を予測して授業に望むこと。

 毎回の授業は以下の手順で進められる。

1 音読
 音律に留意しながら詩句の音読をする。受講生が慣れるまでは担当教員が読む。

2 説明
 担当教員が詩句の構造を説明しする。
 例:… scire velim saltare puellam は、velim puellam scire saltare と置き換えてみる。英語ではおよそ、I want the woman to know how to dance となる。… moveat posito brachia iussa mero は、moveat (puella) iussa brachia と posito mero に分割され、後の部分は絶対奪格である。ここで接続法が使われているのは、云々。
 受講生は不明瞭な箇所を質問し、疑問を解消する。

3 翻訳
 担当教員が詩句の日本語訳を板書する。



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