2006 授業計画(抜粋)

コード DE12-01
系列 系列:東洋史
授業科目 東洋史演習T−2
副題  
副専攻 史学副専攻 東洋史コース
担当者 山口 昭彦
単位 4
期・曜時 通年 火3
対象学年 2年
特記事項    

授業概要
 東洋史西方コース2年生のための入門演習。生の史料に触れることが歴史研究の基礎であるが、いきなり現地語史料の読解に進むのは無理であるから、ここでは、16世紀前半、地中海に浮かぶキプロス島からオスマン帝国を経てサファヴィー朝(ペルシア)に旅したヴェネツィア人の旅行記の英訳を読む。
課題・評価
 出席状況や質問などを通じた授業への参加度、レポート提出を総合的に評価
テキスト
 Michele Membre, Mission to the Lord Sophy of Persia (1539-1542), Translated with Introduction and Notes by A.H. Morton.
参考文献
 永田雄三/羽田正著『成熟のイスラーム社会』(世界の歴史15)、中央公論社、1998年。
受講生への要望
 西南アジア史研究は、西洋史以上に英語能力が必要とされる分野です。そのつもりで毎回必ず予習して下さい。
授業計画
 16世紀前半、オスマン朝による東地中海支配に危機感をもったヴェネツィアは、当時オスマン朝と対立していた東の隣国サファヴィー朝と同盟を結び、オスマン朝を挟み撃ちすることを画策する。そのための密使として派遣されたのが、旅行記の著者にして主人公であるミケーレ・メンブレであった。当時、ヴェネツィア領であったキプロス島にいたメンブレは、エーゲ海をわたってアナトリア西岸に上陸し、敵国オスマン領内に入った。その後も変装して旅を続け、黒海に抜けて海路でコーカサスに渡り、ようやくサファヴィー朝へと入っていく。
 授業では、テキストを原文に忠実に訳すことを第一の目的とし、受講者全員が予習し、授業中にこれを訂正するというかたちで読み進める。ただし、単に日本語に置き換えるだけではなく、テキストを理解するための歴史的背景の説明、また特殊な用語の解説も適宜加える。
 文献講読とは別に、受講者の関心に沿って口頭発表をしてもらう機会も設ける。

University of the Sacred Heart, Tokyo