2006 syllabus

2006 授業計画(抜粋)

コード	HA29-01
系列	系列：哲学・思想史
授業科目	哲学・倫理学特講Ⅱ
副題	生命・環境倫理の諸問題
副専攻	哲学副専攻

担当者	加藤　和哉
単位	4
期・曜時	通年金3
対象学年	2･3･4年
特記事項

授業概要

　生命倫理・環境倫理の分野は、日進月歩の技術的革新に関わり、また時間的にも、また地域的にも変化の大きい社会情勢に関わっています。他方で、学問としても、既に30年ほどの議論の積み重ねがあり、最近では、単なる基本原則（自己決定権、環境への配慮など）の確認にとどまらず、より綿密な議論が求められています。
　従って、基本文献に基づいて、議論の枠組みをきちんと立てた上で、最新の情報にも目配りできないと、全く見当はずれの議論や間違った事実に基づいて、研究を進めることになりかねません。
　生命・環境倫理の基本資料を扱い、また各自調査を進めてもらうことで、この分野で研究を進めるための基本的な視点を養います。

課題・評価

　研究発表、および研究レポートによります。

テキスト

参考文献

　加藤尚武・加茂直樹編『生命倫理学を学ぶ人のために』世界思想社 2001

受講生への要望

　講義科目ですが、生命・環境倫理分野のゼミと位置づけ、学生による研究発表を中心にしますので、人数によっては、受講制限をする場合があります。
　卒業論文で、生命・環境倫理をテーマにしたいと考えている学生の受講を求めます（他専攻でも、テーマが合致すればよい）。

授業計画

　以下のようなテーマ全体に対する基本的視点を扱う講義と合わせて、関連する文献・基本資料について、各自、調査・発表してもらいます。なお、扱う資料は、受講生の関心に応じて、選びます。
（A）生命倫理領域
　（１）医療倫理（インフォームド・コンセント、QOL他）
　（２）脳死論
　（３）ケアの倫理（看護、介護）
（B）環境倫理領域
　（１）未来倫理・世代間倫理
　（２）動物論・自然の権利論
（C）基盤領域
　（１）臨床倫理・応用倫理
　（２）生命論・死生論
　（３）自然科学論・技術論

University of the Sacred Heart, Tokyo