2006 授業計画(抜粋)

コード HC31-01
系列 系列：美学・美術史
授業科目 美学・芸術学特講Ⅰ
副題 美しさの体験 　
副専攻 哲学副専攻 　
担当者 加藤　好光
単位 4
期・曜時 通年 火2
対象学年 1(B)･2･3･4年
特記事項　

授業概要
　「美しさの体験」について講義をする。
　美的体験の過程的記述と「美しさ」の有する独自の「深さ」と、通時性・同時性の観点から「美しさの体験」を考察してゆく。
課題・評価
　評価は学期末、学年末の試験による。 　
テキスト
　
参考文献
　加藤好光『美への思索』（かまくら春秋社） 　
受講生への要望
　基礎課程の学生、他専攻生にも丁寧に対応しますが、なによりも大切なのは受講生のガッツであると、ご理解下さい。教えてもらうのではなく、学び取るつもりで、お互い頑張りましょう。 　
授業計画
　昨年度までの一連の特講とは異なり、本年度は、担当者が原稿を読み上げ、受講者がそれを書き取るという古典的な手法を、基本的には、採らない。
　ただし、重要な箇所については、一部この方法を用いる。
　この通年講義は大まかに以下の三つの部分からなる
　最初、「美しさの体験」を記述するための下地を準備するために、世界と人間との関係に関する基礎理論を呈示する。
　ついで、美的体験の過程を記述する。その際、「美しさは如何なる語りかけをなすか」、「美しさは何故儚いのか」等について説明する。
　最後に、感性的な価値としての「美しさ」が同時に有している「深さ」を論じる。skin-deep な美の「深さ」、現前の美の「遠さ」、美的体験の充実の只中における「空虚」、といったトピックに論及する。

University of the Sacred Heart, Tokyo