2006 授業計画(抜粋)

コード JH51-01
系列 系列:教育学・初等教育学
授業科目 教育学演習2−1
副題 自立した豊かな「学び」を求めて  
副専攻 教育学副専攻  
担当者 北村 和夫  
単位 2
期・曜時 前期 火2  
対象学年 3年  
特記事項 

授業概要
 「自ら学び自ら考える」「個性の重視」「生きる力」などは今日の教育改革の基本原則であると共に、授業改造の歴史的系譜に根ざしている。この演習ではこれらの考え方の底にある理念、哲学、人間観に迫り、典型的な実践事例や新しい動向を理論的・歴史的・実証的に検討して、今後の自立した「学び」とその支援の在り方を探る。
課題・評価
 共通文献へのコメント、分担部分の発表、最終レポート、ゼミでのディスカッション等を総合して評価する。
テキスト
 毎週共通文献をプリントして配布する。  
参考文献
 ゼミ開始時に詳細な参考文献リストを配布する。  
受講生への要望
 北村と相談しつつ多くの文献・データを自力で収集して読みこなし、プレゼンテーション方法にも工夫して欲しい。演習への積極的な関与・発言と貢献が求められる。
授業計画
 ゼミ開始時には全体を鳥瞰する基本的な共通文献を講読する。分担決定と個別面談の後、分担発表を開始。次のような領域からさらに個別の発表テーマを各自が設定する。
1.近世日本の「学び」の世界
  −驚異的な識字率を支えた「自己学習」の伝統−
2.西洋近代教授理論の再検討
  −「大人・教師」と「子ども」の関係史として−
3.近代日本の公教育カリキュラムと教授法の発展
  −「日本の学校」の形成と国民の学力−
4.大正自由教育における「自律的学習」の探究
【問B】  −個性尊重・ダルトンプラン・合科学習・総合学習・芸術自由教育の開拓−
5.幼児教育の革新
  −自由保育における幼児の遊び−
6.総力戦体制下の学校・教師・子ども
  −教育内容の統合と「錬成」−
7.戦後新教育と経験・生活・科学
  −「経験主義」と「系統主義」の相克−
8.現代教育改革と学校・授業の改造
  −「総合的な学習」のケーススタディ−

University of the Sacred Heart, Tokyo