コード AT22-01
系列 系列:ジェンダー学
授業科目 ジェンダー学2-1
副題 (キリスト教とジェンダー)
副専攻 A2
担当者 山口 里子
単位 2
期・曜時 前期 木4
対象学年 1(A)・2・3・4年
特記事項

授業概要
 キリスト教は、人間解放を促すものであると同時に、性差別を含む種々の差別意識・構造の再生産にも加担してきました。このコースでは、西洋文化に大きな影響を及ぼしてきた聖書の神観・人間観や、キリスト教誕生期の女性逹の歩みに注意を向ける学びを通して、ジェンダーにまつわる問題意識を高めることを目指します。
課題・評価
 授業ヘの関わり方と期末レポートを統合的に。
テキスト
 『聖書:新共同訳』(日本聖書協会)。
参考文献
*田中・川橋編『ジェンダーで学ぶ宗教学』世界思想社、2007.
*山口雅弘『よくわかる新約聖書の世界と歴史』日本キリスト教団出版、2005年(1890)。
*高柳富夫『いま、聖書を読む:ジェンダーによる偏見と原理主義の克服をめざして』梨の木舎、2004年(1890)。
*絹川久子『ジェンダーの視点で読む聖書』日本キリスト教団出版、2002年(2520)。
*山口里子『マルタとマリア:イエスの世界の女性たち』新教出版、2004年(2940)。
*そのほか適宜、授業時に指示。
受講生への要望
 私語厳禁、出席重視。主体的・積極的な授業参加を期待します。
授業計画
1.オリエンテイション:コース紹介
2.イントロダクション:
     ジェンダーとキリスト教の2面性
3.天地創造の物語:
     アダムとエヴァに見る男女観
4.出エジプトの物語:
     指導者モーセとミリアムの語られ方
5.聖書の神のイメージ:
     神話と人間社会の相関関係
6.イエス運動:
     「福音」の実践とヴィジョン
7.キリスト教の誕生:
     歴史の要に生きた女性たちの働き
8.最初期キリスト教の活動:
     包含的平等主義と女性たち
9.教会の父権制化:ピラミッド社会構造と性的抑圧
10.フェミニスト神学の展望:
     伝統の尊重と主体的責任。
 講義・グループ発表・ディスカッションなど、参加・応答型の授業を、教師・学生の協働で作ります。

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