2007 syllabus

コード	CB34-01
系列	系列：日本文学
授業科目	古典文学研究Ⅳ
副題	（『更級日記』を読む）
副専攻	C1

担当者	原岡　文子
単位	2
期・曜時	後期　月4
対象学年	1(B)･2･3･4年
特記事項

授業概要

　物語と仏道とのあわいを揺れる『更級日記』の世界を、受講生と共に考えながら読み深める。少女時代の旅の記、物語への憧れ、また仏道への思い、そして結婚、宮仕えの様相など、平安朝の他の作品も視野に入れながら検討したい。

課題・評価

　筆記試験による。

テキスト

　原岡文子訳注『更級日記』（角川ソフィア文庫）

参考文献

　教室で指示する。

受講生への要望

　『更級日記』全体を、少なくとも口語訳で通読しておいてほしい。

授業計画

１．『更級日記』の本文、作者その他。
２．日記文学の流れの中での位置づけ。
３．研究史を概観する。
４．少女時代の旅の記の意味を考える。（『紫式部集』の少女期の歌も併せ顧みる）
５．宗教観について。（清少納言、紫式部の宗教観と比較する）
６．物語観について。（『源氏物語』の影響、享受）
７．宮仕えをめぐって。（『枕草子』『紫式部日記』なども併せ顧みる）
８．その他。

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