コード CB71-01
系列 系列:日本文学
授業科目 近代文学研究Ⅰ
副題 (近代女性文学を読む)
副専攻 C1・A2
担当者 大塚 美保
単位 2
期・曜時 後期 木2
対象学年 2・3・4年
特記事項

授業概要
 現代につながる社会のしくみが作られた近代。その近代に女性たちは何を望み、考え、行動し、それらをどう表現して来たのでしょうか。また、女性を取り巻く環境、女性たちの人生モデルはどう変化した(あるいは変化しなかった)のでしょうか。1895年に発表された三宅花圃「露のよすが」を始めとして、明治・大正・昭和の女性作家の短編小説を読みながら考えます。作品に直接触れることを重視し、受講者による研究発表を中心に進めます。
課題・評価
 研究発表、意見交換への参加、出席、小レポートによる。
テキスト
 渡邊澄子編『短編 女性文学 近代 続』(おうふう)
参考文献
 岩淵・北田編著『はじめて学ぶ日本女性文学史 近代編』(ミネルヴァ書房)、他は第1回の授業で紹介。
受講生への要望
 人数調整を行うため、受講希望者は第1回授業に必ず出席のこと。なお、2005年度「日本文学史概説Ⅲ」の単位取得者は履修できない。
授業計画
 フェミニズム文学批評およびジェンダースタディーズの基礎について数回の講義(下記の1)を行ったのち、受講者の研究発表に入る。研究発表は下記の2について、テキストの中から関心のある作家・作品を選び、グループを組んで行う。

1.女性文学はどのように評価・研究されて来たか?
  ・フェミニズム批評が可能にしたこと
  ・性差別を理解するための基本概念
  ・テクスチュアルハラスメントとは
2.女性作家たちは何をどう表現して来たか?
  《テキスト収録作品》
  三宅花圃「露のよすが」 水野仙子「神楽阪の半襟」  素木しづ「三十三の死」 吉屋信子「花物語」
  大原富枝「銃」     壺井栄「赤いステッキ」
  網野菊 「憑きもの」  幸田文「啐啄」
  大田洋子「過去」    久坂洋子「入梅」
3.半期の総括、まとめの小レポート作成

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