コード EE47-01
系列 系列:人間関係
授業科目 不平等の社会学
副題
副専攻 E1
担当者 橋本 健二
単位 2
期・曜時 前期 集中講義
対象学年 2・3・4年
特記事項

授業概要
 近年の日本では、経済格差の拡大と貧困層の増加が注目を集め、不平等への社会的関心が高まっている。この授業では、①不平等をとらえるための社会学的な理論と方法について平易に解説し、②現代日本の社会的不平等についてデータや事例を取り上げながら概観し、③格差拡大がもたらすさまざまな問題と解決策について考えていく。
課題・評価
 講義最終日に行う試験の成績を中心に、出席状況を加味して評価する。
テキスト
 橋本健二『階級社会──現代日本の格差を問う』(講談社、2006年、1500円)
参考文献
 講義の際に紹介する。
受講生への要望
 集中講義のため、予習・復習等の時間を十分にとることができない。このため教科書をあらかじめ購入し、少なくとも1章、3章、4章に目を通しておくことが望ましい。
授業計画
1.平等神話の崩壊
 A.格差拡大への注目
 B.「一億総中流」の幻想
 C.「階級」概念の復活
2.社会階層と階級:「格差社会」論から社会階層・階級研究へ
 A.社会階層とは何か
 B.階級とは何か
 C.社会階層・階級研究の方法
3.現代日本の階級構造
 A.4つの階級とその特徴
 B.階級構造の変化
 C.階級社会化する日本
4.変貌する階級社会日本
 A.階級都市・東京:「山の手」「下町」と格差
 B.アンダークラス化する若者たち
 C.貧困化する女性たち
5.社会移動と格差の固定化
 A.社会移動とは何か
 B.教育機会の不平等
 C.固定化する階級格差
6.階級社会のゆくえ
 A.機会の平等と結果の平等
 B.格差は何をもたらすか
 C.新しい平等社会へ

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