コード TF17-01
系列 社会文化学専攻(博士前期課程)
授業科目 家族・社会システム研究特論Ⅶ
副題 (途上国の社会システムの課題と国際協力の潮流)
副専攻
担当者 稲田 十一
単位 2
期・曜時 前期 集中講義
対象学年 学部4年生も可
特記事項

授業概要
 途上国の開発の課題と国際協力の近年の潮流を、学際的・政策志向的アプローチで研究する。開発とガバナンス、紛争と開発の関係について考察する一方、国際社会の関与やそのアプローチについて、具体的な例を取り上げながら、理解を深める。とりわけ、途上国の政治・経済・社会システムの特質と課題を理解・分析することに重点を置く。
課題・評価
 授業への出席状況と、報告およびレポー卜の内容により評価する。関連文献を読み、少なくとも1回は報告をし、最終的にはショート・レポートを書くことが、単位取得の条件となる。
テキスト
(1)下村恭民編『アジアのガバナンス』有斐閣、2006年。
(2)稲田十一編『紛争と復興支援―平和構築にむけた国際社会の対応』有斐閣、2004年。
参考文献
 参考文献は数多いので、個別テーマと受講生の関心に応じてその都度紹介する。
受講生への要望
 初回の講義に出席することが、まず大前提である。集中講義ということもあり、短期間の集中的な講義とゼミとなるため、受講者の熱心な意欲・努力が必要であろう。
授業計画
 先の2冊の本をもとに、合計3日の集中講義形式で行う。講義は前半と後半とでは焦点がやや異なり、1日目は、国際開発の基本的な概念と途上国の社会システムが抱える課題について、2日目は紛争と開発の関係や国際社会の平和構築支援について、集中的に講義する(必ずしもテキストに沿って順に解説していくわけではない)。3日目は、受講生による報告を中心にゼミ形式で進める。
(講義前半のテーマ)
1.開発とは何か、ガバナンスとは何か?
2.開発とガバナンスをめぐる近年の議論の動向
3.途上国の政治・経済・社会システムが抱える課題
4.具体的な事例-中国、インドネシア、南アジア等
(講義後半のテーマ)
1.紛争と開発と民主化-学際的分析
2.国際社会の支援の具体的アプローチ
3.平和構築に係わるさまざまな主体
4.具体的な事例―カンボジア・アフガン等
 受講生には、関連するテーマの中から受講生の関心に基づいて選択したテーマについての報告と、最終的にはそのテーマについてのショート・レポートを提出することが求められる。(平成19年度の集中講義は9月下旬に実施予定である。)

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