コード CG38-01
系列 系列:その他
授業科目 日本文化研究Ⅳ
副題 (日中言語交渉史(下))
副専攻 C1
担当者 陳 力衛
単位 2
期・曜時 後期 月3
対象学年 2・3・4年
特記事項

授業概要
 近代西洋文明の概念に対訳するために漢語を用いて作られた訳語が多い。しかも漢字文化圏においてその流通が可能なだけに、漢語訳語の成立およびその概念の東アジアにおける流布は、日中間の文化史・思想史にどういう影響を与えたかを考える。
課題・評価
 毎回授業の終わりに出席カードの替わりに質問や感想を書かせる。期末にレポートの提出を求める。
テキスト
 特になし。必要に応じてプリントを配布する。
参考文献
 森岡健二『近代語の成立・明治期語彙編』明治書院1991
 沈国威『近代日中語彙交流史』笠間書院 1994
 荒川清秀『近代日中学術用語の形成と伝播』白帝社1997
 陳力衛『和製漢語の形成とその展開』汲古書院 2001
受講生への要望
 身近な新語・和製漢語の使用を注意深くチェックし、その意味の変化を捉えてもらう。
授業計画
1.授業のガイダンス
2.幕末・明治期の漢語急増
3.中国経由の洋学受容ー漢訳洋書
4.中国経由の洋学受容ー英華字典
5.日本の洋学ー蘭学の発達
6.日本の洋学ー英学の展開
7.日本人による漢語訳語の創出
8.中国古典語をいかに転用したか
9.中国への新漢語の逆輸入
10.思想、文化面における中国知識人の抵抗と葛藤
11.言語交渉としての問題点(類義語、新造語)
12.朝鮮半島とベトナムへの拡散
13.概念史の一環としての新漢語
14.まとめ

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