コード EG12-01
系列 系列:人間関係
授業科目 文化人類学特講2
副題 (セクシャリティーの人類学)
副専攻 E1
担当者 石井 洋子
単位 2
期・曜時 後期 水4
対象学年 2・3・4年
特記事項

授業概要
 人間関係が希薄化している現在、人間の繋がりやその仕組みに改めて目を向けることは重要である。そうした人の結びつきは、社会やコミュニティーを作り上げ、文化を担っていくものとなる。「人間の総合的な理解」を目指す一つの方法論として、婚姻論や家族・親族論の文化人類学的アプローチを土台とし、父系・母系という社会の理解、出産をめぐる慣習、社会の再生産、西欧的価値観と民俗医療の衝突などのトピックに取り組む。
課題・評価
 定期試験50%と授業中のレスポンス・ペーパー50%による総合評価。
テキスト
 特になし。
参考文献
 授業中に指示する。
受講生への要望
 講義では、各テーマに関連する「問い」を受講者に提示し、それについて考え、自分の意見を発表してもらう時間を作ります。そこでの積極的な発言は高く評価し、成績に加味します。
授業計画
 以下のような内容に則して、授業をおこなう。
(1)男女の紐帯と社会関係
 文化人類学的アプローチの検証
(2)婚姻論
 同盟ネットワーク、配偶者の数、ジェニター vs. ペイター
(3)家族・親族論
 核家族普遍説、様々な協力関係、冗談関係、キンドレッド・リネージ・クラン、社会的ネットワーク
(4)親と子の絆 
 父子関係の認知、子孫獲得の戦略、家系の存続
(5)性と生殖
 ジェンダー・性・セクシュアリティー、民俗生殖理論、「伝統的」な性の規範
(6)近代的な生殖医療
 人工授精と代理母、父の存在、生殖の過程、不妊への文化的対処
(7)普遍主義への抵抗
 低開発地域の人口問題、産児制限と文化的対立
(8)死と病
 現代医療の普遍化、医療人類学、国際医療協力
(9)ゲスト・スピーカーの招聘(アフリカの方をお呼びする予定でいる)

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