2009 syllabus

学習目標

　物語的・象徴的・絵画的などといわれる『新古今和歌集』の歌を、恋・旅・哀傷などの巻を中心に講読し、その表現意識や詩的世界を創出する方法を探りたい。

授業概要

　はじめに『新古今和歌集』の成立した時代背景や詠歌の場、同集の構想などについて概説した後、「物語的な恋歌」「虚構の旅と現実の旅」「哀傷歌と源氏物語」といったテーマごとに数首ずつの歌を取り上げ、講読していく。歌論書や説話等、関連する散文作品も取り上げる。

テキスト

　久保田淳訳注『新古今和歌集』上・下（角川ソフィア文庫、２００７年３月）

参考文献・課題図書

　授業中に指示する。

受講生への要望

　平安期の作品『古今和歌集』『伊勢物語』『源氏物語』などを復習しておくと、より理解が深まると思う。

評価方法

　出席と試験による。

授業計画

１．導入　――題詠歌の時代
２．　〃　――『新古今和歌集』について
３．恋の歌
４．　〃
５．　〃
６．哀傷の歌
７．　〃
８．　〃
９．旅の歌
10．　〃
11．　〃
12．雑の歌
13．四季の歌
14．　〃
15．神祇・釈教の歌

自由記述欄