コード CB74-01
系列 系列:日本文学
授業科目 近代文学研究Ⅳ
副題 (日本近代文学とキリスト教)
副専攻 C1
担当者 川津 誠
単位 2
期・曜時 後期 木3
対象学年 1(B)・2・3・4年
特記事項

学習目標
 近代文学が表現してきたキリスト教をめぐる言説に触れ、いかに文学が宗教と関わりうるか、とことん考えることを目指します。
授業概要
 文学が表現し追求してきた重要なテーマの一つに、宗教(信仰)があります。殊にキリスト教世界では重要なテーマ、モチーフですが、日本の近代においても、多くの作品が、詩歌、小説、戯曲、と、ジャンルを問わず、そしてキリスト教、仏教、神道、新興宗教と宗派を問わず、書かれてきました。今回はキリスト教に絞って、近代文学が表現してきたものを考えてみたいと思います。無宗教、無信仰と言われることの多い日本人ですが、様々に宗教を、信仰を、そして神を、表現してきているのですから。
テキスト
 長与善郎「青銅の基督」・賀川豊彦「死線を越えて」・芥川の小説・太宰の小説・遠藤周作「わたしが・棄てた・女」・三浦綾子「塩狩峠」・丸谷才一「エホバの顔を避けて」・小川国夫「或る聖書」など。ただ、絶版のものも多く、場合によってはプリントを配布することもある。
参考文献・課題図書
 講義中指示します。
受講生への要望
 宗教とは何か、といったことを追求する講義ではありません。神を、信仰を、宗教を、どのように言葉は表現するのか。あなたなら、どう語るか。考えてください。考える場、です。 
評価方法
 学期末の試験。日程、方法は講義中指示。
授業計画
1.日本文学とキリスト教
2.宗教を表現するとは
3.明治期のキリスト教文学1
4.明治期のキリスト教文学2
5.八木重吉の詩
6.山村暮鳥の詩
7.「青銅の基督」
8.「死線を越えて」
9.芥川のキリスト教文学
10.太宰のキリスト教文学
11.「わたしが・棄てた・女」
12.「塩狩峠」
13.「エホバの顔を避けて」
14.「或る聖書」
15.文学とキリスト教
自由記述欄

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