コード HD33-01
系列 系列:キリスト教学
授業科目 キリスト教思想史Ⅰ
副題 (ヨーロッパ中世後期の市民とキリスト教)
副専攻
担当者 八巻 和彦
単位 2
期・曜時 後期 火4
対象学年 1(B)・2・3・4年
特記事項

学習目標
 西ヨーロッパの近現代における成功の基盤はキリスト教中世にあるとされていますが、本講義では中世後期の「市民」階層におけるキリスト教信仰の具体的な姿を理解することを目標とします。
授業概要
 14世紀後期からオランダを中心に広まった「デヴォティオ・モデルナ(新しい信心)」運動、および15世紀にヨーロッパ全体で活躍したニコラウス・クザーヌスの思想を中心的な対象としながら、中世におけるキリスト教思想の成熟を概観します。文献(翻訳)だけでなく画像等の具体的な資料も使用します。
テキスト
 必要な資料は授業中に配布します
参考文献・課題図書
 トマス・ア・ケンピス著(大沢・呉訳)『キリストにならいて』(岩波文庫、1960年)
ニコラウス・クザーヌス著(八巻和彦訳)『神を観ることについて』(岩波文庫、2001年)
受講生への要望
 とくに予備知識は必要ありませんが、関連の文献や資料はたくさん出されていますので、講義の進行に応じて自分でも積極的に調べてください。
評価方法
 出席状況、および提出してもらうレポートの内容によって評価します。
授業計画
1.導入-ヨーロッパ中世における都市
2.都市とキリスト教
3.都市と市民、ベギン会
4.「デヴォティオ・モデルナ」運動(1)-その始まり
5.「デヴォティオ・モデルナ」運動(2)-その展開
6.「デヴォティオ・モデルナ」運動(3)-その具体像
7.ニコラウス・クザーヌス(1)-生涯
8.ニコラウス・クザーヌス(2)-バーゼル公会議
9.ニコラウス・クザーヌス(3)-教会政治家としての活動
10.ニコラウス・クザーヌス(4)-著書『信仰の平和』
11.ニコラウス・クザーヌス(5)-著書『神を観ること』
12.ニコラウス・クザーヌス(6)-教皇庁改革の試み
13.クザーヌスと宗教改革
14.ルネサンスとキリスト教
15.まとめ
自由記述欄

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