コード TD11-01
系列 史学専攻(修士課程)
授業科目 東洋古代史特講Ⅰ
副題 (楚漢戦争の実相)
副専攻
担当者 佐竹 靖彦
単位 4
期・曜時 通年 火2
対象学年 学部3・4年生も可
特記事項

学習目標
 項羽が秦王朝を倒した最大の功労者であったという客観的事実を出発点として、項羽集団の権力基盤、権力構造を明らかにする。
授業概要
 楚(項羽)と漢(劉邦)との抗争が、漢を正統とする立場から巧妙に書き替えられていることは、拙者『劉邦』で明らかにした。この歴史の書き替えを復元するためのきっかけとして、いわゆる少数民族問題と、項羽の家族をめぐる問題を中心として、史記を熟読する
テキスト
 中華書局本の史記と小竹文夫・武夫訳の史記それぞれの項羽本紀をコピーして使用。
参考文献・課題図書
 司馬遼太郎『項羽と劉邦』(新潮文庫)。永田英正『項羽』(PHP文庫)。佐竹靖彦『劉邦』(中央公論新社)。
受講生への要望
 ごく普通に問題を考えて、質問してほしい。
評価方法
 前期末に試験。さらに平素の努力を評価する。
授業計画
1.いわゆる楚漢戦争の歴史的位置づけ
2.史記と漢書の性質
3.項羽は本当に西楚の覇王だったのか
4.項羽の愛人ははたして虞美人だったのか
5.項羽軍と秦軍の戦い
6.鴻門の会の真相
7.項羽ははたして冠をかぶった猿か
8.項羽楚国の国制(1)
9.項羽楚国の国制(2)
10.漢王劉邦の誕生
11.斉国ははたして信義の国か
12.劉邦の危機と和議の提出
13.韓信と彭越の奮戦
14.大司馬周殷の裏切り
15.四面楚歌
16.史記項羽本紀の講読
17.史記項羽本紀の講読
18.史記項羽本紀の講読
19.史記項羽本紀の講読
20.史記項羽本紀の講読
21.史記項羽本紀の講読
22.史記項羽本紀の講読
23.史記項羽本紀の講読
24.史記項羽本紀の講読
25.史記項羽本紀の講読
26.史記項羽本紀の講読
27.史記項羽本紀の講読
28.史記項羽本紀の講読
29.楚漢戦争の歴史的意義
30.楚漢戦争の歴史的意義
自由記述欄

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