コード TF17-01
系列 社会文化学専攻(博士前期課程)
授業科目 家族・社会システム研究特論Ⅶ
副題 (途上国の開発と現地社会調査の事例)
副専攻
担当者 稲田 十一
単位 2
期・曜時 前期 集中
対象学年 学部3・4年生も可
特記事項

学習目標
 途上国の社会システムの実情と国際協力の現場の状況を、学際的アプローチで具体的に分析する。今年度は昨年度までとは異なり、途上国の現場で援助のインパクトを調査した社会調査の事例をいくつか取り上げ(フィリピン、スリランカ、カンボジアなど)、途上国の政治・経済・社会システムの実情と課題を理解するとともに、途上国における社会調査や統計的分析の方法論についても理解・習熟することに重点を置く。
授業概要
 講義は、合計3日の集中講義形式で行う。1日目は、開発の基本的な概念と途上国の社会システムが抱える課題について集中的に解説する。2日目は、具体的な社会調査事例を紹介し(現地写真も含む)、その分析手法と途上国社会システムの実態について理解を深める。3日目は、受講生による報告を交えたゼミ形式を併用しながら授業を進める。
 受講生には、興味関心のある関連テーマについて、関連資料を読んで簡単な報告をし、最終的にはそのテーマについてのショート・レポートを提出することが求められる。
テキスト
 特に決まった教科書はなく、講義資料を講義時に配布する。
参考文献・課題図書
 必要に応じて関連資料を配布する。個別テーマと受講生の関心に応じて参考文献を紹介する。
受講生への要望
 必ず初回の講義に出席し三日間の講義・ゼミを受講することが大前提である。短期間の集中的な講義とゼミとなるため、受講者の意欲・努力が必要であろう。
評価方法
 授業への出席状況と報告・レポー卜の内容により評価する。関連文献を読み、1回は報告をし、ショート・レポートを書くことが、単位取得の条件となる
授業計画
1.1日目-授業の進め方、講義の概要説明
2.開発とは何か、援助とは何か?
3.途上国の政治・経済・社会システムが抱える課題
4.国・社会の脆弱性のとらえ方
5.国・社会の能力強化の具体的な支援アプローチ
6.2日目-社会調査・統計分析の方法
7.具体的な事例の紹介
8.事例(1)フィリピン
9.事例(2)カンボジア
10.事例(3)スリランカとバングラデシュ
11.3日目-特定テーマ研究(1)-例、東南アジアの貧困削減
12.特定テーマ研究(2)-例、アフリカ開発
13.特定テーマ研究(3)-例、アフガニスタン支援
14.特定テーマ研究(4)-例、日本のODA
15.まとめ
自由記述欄

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