コード DD16-01
系列 系列:東洋史
授業科目 西アジア文化史
副題 (イスラーム建築史)
副専攻 D2
担当者 深見 奈緒子
単位 4
期・曜時 通年 金3
対象学年 2・3・4年
特記事項

学習目標
 7世紀以後、西アジア一帯を覆ったイスラームの建築、美術について、その生成過程をひも解き、地域的特色、歴史的特色をとらえる。最終的には、イスラームという宗教の下での文化的統一性を明らかにする。
授業概要
 イスラームという異文化、西アジアという地に対する基礎的知識から始める。前期においては、テキストに沿って、その概要をとらえる。後期においては、地域と歴史に着目し、参考文献を紹介しながら、イスラームの多様性と統一性をとらえる。
テキスト
 「イスラム建築がおもしろい」彰国社、深見奈緒子編、2009年
参考文献・課題図書
 「すぐわかるイスラームの美術」東京美術、桝屋友子、2009年
受講生への要望
 異文化に対しての興味があること、ヴィジュアルな資料が好きなこと、世界を知りたいことなどの切欠にしてほしい。
評価方法
 授業時間における短い発表、あるいは前期末、後期末のレポート。
授業計画
1.西アジアとイスラーム
2.イスラームの基礎知識
3.イスラーム建築の成立
4.モスク建築とは
5.モスク以外の宗教建築
6.庭園の文化
7.イスラーム建築の美
8.イスラームの写本芸術
9.イスラームの工芸
10.建築技術
11.建築家、工匠集団、パトロン
12.商業空間
13.都市と住宅
14.宮殿建築のいろいろ
15.前期末短い発表の機会
16.地中海世界
17.オリエント世界
18.アラブ世界
19.インド世界
20.イスラームの周縁部
21.イスラーム以前(~622年)
22.イスラーム初期(622~1000年)
23.中世前期(1000~1250年)
24.中世後期(1250~1500年)
25.近世(1500~1750年)
26.近代(1750~1950年)
27.現代(1950年~)
28.イスラーム建築と幾何学
29.イスラーム建築の三大発明
30.後期末短い発表の機会
自由記述欄
 イスラームは7世紀前半にアラビア半島の端から始まり、8世紀初頭には西はスペインから東は中央アジアという広い地域に拡張します。その後も拡張を続け、今、世界には13億人を超えるイスラーム教徒(ムスリム)がいます。彼らのなかに培われた文化には、ムスリムという統一性と、各地の文化という多様性が共存しています。イスラーム教のオリジンともいえる西アジアの文化が、各地にどう伝わっていったのかをたずね、広い世界と長い歴史を知る第一歩となればと思っています。

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