コード CB75-01
授業科目 近代文学研究Ⅴ
副題 宮崎駿論(1))
副専攻 C1
特記事項
担当者 日置 俊次
単位 2
期・曜時 前期 月5
対象学年 2・3・4年

学習目標
 宮崎駿の作品は「母なるものの不在と欠損」という親子関係のねじれの問題を浮き彫りにしています。
 そして過去からのアニメーションの技術の蓄積を活かしながら、現代の人々に広く受け入れられる映像表現を確立しています。
 世界的な文化現象のひとつとして、宮崎駿の仕事を理解することが、授業の目標です。
授業概要
 宮崎駿のアニメーション作品を研究します。
 「風の谷のナウシカ」を中心に、映像を実際に眼で追いながら、作品とは何なのか、作家とは何なのか、さまざまに考察していきます。近代文学研究Ⅵに接続します。
テキスト
 教室で手作りのプリントを配布します。
参考文献・課題図書
 授業中に紹介します。
受講生への要望
 宮崎駿の主要なアニメーション作品を、すでに見ていることが、授業の前提になります。授業は、「映画館」ではありません。作品をすべて上映する時間では無いことをご理解ください。
 2010・2011年度修得済者の履修は不可。
評価方法
 出席状況と学期末のレポートによって成績をつけます。
 レポートは、授業を基にして、宮崎駿について自由に論じるものです。詳細は授業中に説明します。
授業計画
1.授業の進め方    「ON YOUR MARK」
2.作品の構造     「怒りにわれを忘れている」
3.眼の物語      王蟲の青い眼、赤い眼
4.手の物語      「ほら、こわくない」
5.足の物語      足からはじまる
6.隠された情念    「天空の城ラピュタ」
7.ウルスラとは誰か  「魔女の宅急便」の鏡像
8.テトがいる意味   ナウシカとユパのきずな
9.かやの小刀をなぜサンに 「もののけ姫」の鏡像
10.なぜ老婆なのか   「ハウルの動く城」
11.分身の問題1    かやとサン、ウルスラとキキ
12.分身の問題2    メイとサツキ、ナウシカとクシャナ
13.少女の系譜     クラリスとナウシカ、クシャナとエボシ
14.ポニョの秘密   「紅の豚」のフィオのキス、ポニョのキス
15.飛ぶことと落ちること 「ON YOUR MARK」
自由記述欄
 前期近代文学研究Ⅴ、後期近代文学研究Ⅵと、連続した授業です。
 できるだけ、あわせて受講してください。
 なお、この授業は、過去に履修したことのある人は登録できません。
 また、他学科の学生は履修できません。

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