コード EE11-01
授業科目 社会学
副題
副専攻 A1・E1
特記事項
担当者 土屋 淳二
単位 4
期・曜時 通年 木4
対象学年 2・3・4年

学習目標
 社会学の基礎的な考え方を学び,日常生活で経験するさまざまな出来事について考察しながら,社会の仕組みや変化のあり方を理論的に理解する方法を習得します.
授業概要
 社会学をはじめて学ぶ学生を対象に,社会学の基礎概念を概説しながら,社会学的な発想や基本的な考え方について講義し,「社会学的に考える」ことの意義について考察します.授業では,身近に経験するさまざまな社会現象や日常の出来事を考察の対象として選び,社会学の理論や方法論を使いながら社会についての理解を深めます.
テキスト
 とくに指定しません.教場にて適宜指示します.
参考文献・課題図書
 とくに指定しません.教場にて適宜指示します.
受講生への要望
 この授業で学んだことをもとに,社会の仕組みやあり方について考える力と想像力とを,みずから高めていく積極的な学習姿勢を期待しています.
評価方法
 出席状況と試験の成績により総合評価します.
授業計画
1.社会学の想像力:前期授業のオリエンテーション
2.社会と人間:「社会的動物」の理性と野性
3.地位と役割:社会という「劇場」での演じ方
4.慣習と儀礼:日常の作法と振る舞いの形式
5.規律と訓練:「監視」という快楽と自由からの逃走
6.組織のなかの人間:官僚制という「鉄の檻」と人間疎外
7.「群れ」と集団:仲間意識とリーダーシップのあり方
8.権力と権威:エリート支配からカリスマ崇拝の時代へ
9.価値観とライフスタイル:「サブ・カルチャー」という神話
10.情報とコミュニケーション:過剰情報時代がもたらす社会不安
11.差別と偏見:ステレオタイプという落とし穴
12.社会運動と市民活動:問題はいかに「社会問題化」されるのか?
13.「群集」と「大衆」:集合行動の破壊力と創造力
14.「世論」と社会意識:情報化社会における「公衆」と「愚民」
15.グローバル化と多文化社会:ブランド支配にみる文化帝国主義
16.「液状化する近代」とポストモダン:後期授業オリエンテーション
17.ジェンダーと社会的カテゴリ:性差の「中性化」と「両性具有」への共感と反発
18.結婚と家族:非婚時代にみる「愛」と「所有」のバランスシート
19.現実と仮想:バーチャルリアリティとソーシャルネットワーク
20.「じぶん」という存在とアイデンティティ:複数の“じぶん”と変化する“じぶん”
21.化粧と美容整形:身体加工にみる「自己呈示」と「印象操作」
22.セレブな生活:カタログ化された理想自我と自己のブランド化
23.昭和30年代の風景:ノスタルジ・マーケティングと「集合的記憶」
24.「場所」を消費する:テーマパークと下町の光と影
25.「時代」を消費する:都市に生きる「族」たちと世代感覚
26.ポスト・ヒューマンの時代:「人間化するロボット」と「ロボット化する人間」
27.マクドナルド化とロボット店員:マニュアル労働と感情管理
28.「夢の消費革命」の終焉:スローライフにみる倫理的消費
29.グローカル時代と持続可能社会:共生社会への社会的責任
30.まとめと理解度の確認
自由記述欄

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