コード JD45-01
授業科目 人間学習原論
副題
副専攻 A1・A3・J1
特記事項
担当者 菊地 栄治
単位 2
期・曜時 前期 木5
対象学年 2・3年

学習目標
 わが国の現代的な教育課題を取り上げながら人間と社会を深く捉え直し、具体的に教育改革をデザインするための視点と知識を習得する。
授業概要
 近代とは何かを見据えた上で、学級崩壊、不登校、教員社会、高校教育改革等の現実をふまえて教育課題の本質を見つめる。具体的な事例やデータをひもときながら、教育社会とどう向き合うかを受講者とともに考えていきたい。
テキスト
 特になし。
参考文献・課題図書
 ミヒャエル・エンデ『モモ』岩波書店
 菊地栄治『希望をつむぐ高校』岩波書店
 吉田敦彦・永田佳之・菊地栄治編『持続可能な教育社会をつくる』せせらぎ出版
 鷲田清一『「聴く」ことの力』東急エージェンシー
受講生への要望
 積極的に参加すればするほど楽しくなると思います。
評価方法
 出席状況とレポートをもとに総合的に評価する。
授業計画
1.イントロダクション
  -いまなぜ「臨床」なのか?-
2.「モモ」に学ぶ
  -〈近代〉を読み解くために-
3.「学級崩壊」の現実と言説
  -「新しい荒れ」からのメッセージ-
4.『学級経営研究会報告書』を解読する
  -あなたならどうする?-
5.もうひとつの小学校づくりへの招待
  -「いのちと人権」の周辺-
6.不登校という物語を編み直す
  -ナラティブ・アプローチに学ぶ-
7.子どもたちの「声」を聴く
  -不登校当事者の周辺…-
8.オルタナティブな学び舎の全国調査
  -多元的な〈公共圏〉をはぐくむ-
9.フリースペースの現実から何がみえてきた?
  -変わることと変わらないこと-
10.困難を抱える中学校と教師の日常世界
  -教師文化と同僚性をみつめる-
11.教育改革の現実と元気の出る「地方分権」
  -教育政策臨床学の可能性-
12.〈どこにもない公立高校〉の30年をふりかえる
  -松高の試みに寄り添って…-
13.「しんどい高校」はいかにして再生するのか?
  -「一人前の大人」とは…-
14.ホリスティックな教育臨床学の方へ
  -〈聴く知〉を取り戻すために-
15.まとめ
自由記述欄

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