コード TA54-01
授業科目 近現代文学研究Ⅰ
副題 (研究の基礎技術を強化する)
副専攻
特記事項
担当者 大塚 美保
単位 4
期・曜時 通年 木3
対象学年 院生のみ

学習目標
 ①日本近代文学研究界の今日の水準を把握する。②当該領域における標準的、かつ基本的な研究手続きを再確認し、身につける。③とくに注釈に代表される調査力を強化する。④ ①~③の土台の上に独自性ある立論を行う能力を養成する。
授業概要
 ことし生誕150周年を迎える森鷗外の作品をいわば稽古台として進める。受講生は鷗外全集の中から任意の(各自の研究題目に関係ある)作品を選び、その作品をめぐる3段階の研究実践を通じて、上記「学習目標」を体験し、習得する。
テキスト
 ガイダンスで紹介する。
参考文献・課題図書
 ガイダンスおよび授業中に紹介する。
受講生への要望
 学界のみならず一般社会でも「大学院で日本文学を専攻した人ならこれこれの能力があるはず」と期待される力、そのような力をつけるための1年間だと思って臨んでほしい。
評価方法
 研究発表、意見交換への参加、出席による。
授業計画
1.【ガイダンス】第1~3週にかけて、教員が次の指導を行う。
2. ①年間計画  
3. ②本文および参考文献
4. ③基本的な研究手続き
5. ④文献検索、注釈など調査の方法
6.【導入講義】第4~7週にかけて、教員が次の①~③について講
7. 義する。
8. ①日本近代文学の学会と学会誌
9. ②学会誌掲載論文の実例
10. ③森鷗外の生涯と文業
11.【研究発表:第1段階】第8~13週にかけて、次の①~③につ
12. いて受講生が研究発表を行う。
13. ①各自の研究題目と森鷗外との接点
14. ② ①に関する先行研究
15. ③ ①②を踏まえた担当作品の選定
16.【研究発表:第2段階】第14~20週にかけて、次の①~③につ
17. いて受講生が研究発表を行う。
18. ①作品に関する基礎情報(成立、本文、校異、影響、典拠、
19.   パラテクスト、同時代評、等)
20. ②先行研究、先行注釈
21. ③注釈
22.【研究発表:第3段階】第21~28週にかけて、次の①~⑤につ
23. いて受講生が研究発表を行う。
24. ①作品に関する基礎情報のより踏み込んだ調査
25. ②先行研究の参照
26. ③より踏み込んだ注釈
27. ④ ①~③を活かした本文の妥当性ある読み
28. ⑤ ①~④にもとづく独自性ある立論
29.【総括】第29~30週にかけて、次の指導を行う。
30. ① 1年の振り返り  ② 今後の課題の整理
自由記述欄

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