コード WB31-01
授業科目 老年心理学特論
副題 (老いとこころのケアを学ぶ)
副専攻
特記事項
担当者 高橋 雅延
単位 2
期・曜時 後期 金5
対象学年 院生のみ

学習目標
 現在、我が国は急速に高齢化社会が進み、それに伴うさまざまな問題が現れてきている。この授業では、心理学や老年行動科学の観点から高齢者の行動の背後にある心理学的なメカニズムを学び、実際に高齢者と接するヒントを身につけることを目標とする。
授業概要
 教員の懇切丁寧なガイダンスのもと、教員の用意する2冊のテキストの読みたい箇所だけを分担してレジュメやパワーポイントを使った発表を行い、全員で質疑応答、討論を行う。なお、発表の準備等の負担を減らすために、1回の発表テキストの分量は平易な日本語20頁程度におさえる。
テキスト
 佐藤眞一・大川一郎・谷口幸一(編著) (2010).  老いとこころのケア-老年行動科学入門- ミネルヴァ書房/下仲順子(編)(2007). 高齢期の心理と臨床心理学 培風館
参考文献・課題図書
 J.E.ピリン&K.W.シャイエ(編)藤田綾子・山本浩市(監訳)(2008). エイジング心理学ハンドブック 北大路書房/J.W.サントロック(著)岡林秀樹(訳)(2006). 成人発達とエイジング 第5版 ブレーン出版
受講生への要望
 心理学に関して何も知識がなくても理解できるように、授業内で平易な参考図書を多数紹介するので、高齢者の行動や心に興味のある院生なら誰でも歓迎する。
評価方法
 発表(内容および発表技法を評価)70%、質疑応答・討論とコメント(論理性、明確性などを評価)30%
授業計画
1.オリエンテーション(発表者の割り振りなど)
2.高齢者のこころの理解/認知症高齢者の行動の心理的理解
3.高齢者施設におけるケア/高齢者への心理療法
4.家族介護者の理解/アセスメントによる高齢者の理解
5.老いの生活への適応過程/高齢者と生きがい
6.高齢者はどうみられているか/老いと疾病
7.高齢社会と21世紀の高齢者/生涯発達理論における高齢者の位置づけと課題/身体の老化と高齢者疾患の特徴
8.記憶機能と加齢/知能,知恵の発達/高齢者の人格と加齢
9.高齢者と心理的適応/高齢者の人間関係/高齢者と死
10.高齢者の心理・臨床研究に役立つアセスメント/高齢者の疾患の現状と心理的問題/高齢者の認知機能のアセスメント
11.高齢者の人格のアセスメント/高齢者のメンタルヘルスのアセスメント/高齢者の心理療法
12.回想法/リアリティ・オリテンテーション(RO)/コラージュ療法
13.音楽療法/アニマル・セラピー/家族療法
14.認知行動療法/高齢者のターミナルケアと残された人々へのグリーフカウンセリング
15.授業のまとめ
自由記述欄
 

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