コード WD73-01
授業科目 学習心理学特論Ⅱ
副題 (心理学における倫理的センスを養う)
副専攻
特記事項
担当者 高橋 雅延
単位 2
期・曜時 前期 木5
対象学年 院生のみ

学習目標
 調査、観察、実験など、いずれの研究手法を使うにしろ、研究倫理の問題はきわめて重要である。この授業では、大学院生としての、研究者としての、援助専門家としての、そして、一般市民としての、倫理的センスを養うことを目標とする。
授業概要
 教員の懇切丁寧なガイダンスのもと、教員の用意する2冊のテキストの読みたい箇所だけを分担してレジュメやパワーポイントを使った発表を行い、全員で質疑応答、討論を行う。なお、発表の準備等の負担を減らすために、1回の発表テキストの分量は日本語20頁程度におさえる。
テキスト
 日本パーソナリティ心理学会(企画)安藤寿康・安藤典明(編)(2011). 事例に学ぶ心理学者のための研究倫理[第2版] ナカニシヤ出版/ジェラルド・コウリーほか(著)村本詔司(監訳)浦谷計子・殿村直子(訳)(2004). 援助専門家のための倫理問題ワークブック 創元社
参考文献・課題図書
 トマス・F・ネイギー(著)村本詔司(監訳)浦谷計子(訳)(2007). APA倫理基準による心理学倫理問題事例集 創元社/授業内で適宜紹介する。
受講生への要望
 過去30年間以上、卒論、修論、博論の審査以外に、数多くの内外の学術雑誌の審査、科学研究費の審査等に携わってきた教員の経験談(裏話も含む)を多く盛り込むので、研究倫理に関心のある院生なら誰でも歓迎する。
評価方法
 発表(内容および発表技法を評価)70%、質疑応答・討論とコメント(論理性、明確性などを評価)30%
授業計画
1.オリエンテーション(発表者の割り振りなど)
2.研究者倫理とは何か?
3.研究についてどう伝える?-説明と同意のあり方-
4.どこまでやって許される?-実験中に与えるストレス-
5.報告はどうすればいいの?-研究成果のフィードバック-
6.プライバシーはどう守られる?-発表の仕方・データ管理のあり方-
7.研究者とどうつきあったらよいのか?-上下関係・共同研究-
8.人のものを借りるには?-翻訳における手続き-
9.研究結果をいかに表現するか?-論文執筆を中心に-
10.論文はどのように審査されるのか?-投稿とレフェリーシステム-
11.職業倫理入門/個人としてのカウンセラー、専門家としてのカウンセラー/価値観
12.文化の多様性/クライエントの権利とカウンセラーの責任/守秘
13.境界の管理と多重関係/専門職としての能力と訓練/スーパーヴィジョンとコンサルテーションの倫理
14.理論と実践と研究の倫理/カップル家族療法の倫理/グループ・ワークの倫理
15.授業のまとめ
自由記述欄
 

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