コード CC41-01
授業科目 近代文学演習Ⅰ
副題 (小説研究の基本を学ぶ-芥川龍之介・角田光代-)
副専攻 C1
特記事項
担当者 大塚 美保
単位 4
期・曜時 通年 木2
対象学年 2・3・4年

学習目標
 受講生が自ら調査し、考察し、発表する経験を通じて、近代日本文学、とくに小説の研究方法と学術的な表現技術(口頭発表・資料作成)を身につける。もって卒業論文の基礎としたい。
授業概要
 前期は芥川龍之介の著名なミステリー『藪の中』を、後期は現在活躍中の作家・角田光代の社会派作品『三面記事小説』を取り上げる。これらを用いて、小説を研究するための基本的な手続き、さらに、学術的な話し方・書き方を身につけていく。
 発表はひとり年2回の予定。
テキスト
・芥川龍之介『地獄変・偸盗(改版)』新潮文庫
・角田光代『三面記事小説』文春文庫
参考文献・課題図書
 ガイダンスで紹介する。
受講生への要望
 第1回の授業に必ず出席すること(研究・発表の方法について説明するため)。
 なお、この科目の受講希望者は事前に日本語日本文学科研究室で所定の手続きを済ませること。
評価方法
 研究発表および発表資料の内容、出席、平常点(意見交換への参加等)を総合して評価する。
授業計画
1.【前期のガイダンス】第1~3週に教員が次の説明を行う。
2. ・研究・発表の方法   ・参考文献
3. ・発表スケジュール   
4. ・『藪の中』を原作とする映画
5.【前期の研究発表】第4~14週にかけて、受講生は次の①~⑦を
6. 分担して研究発表を行う。
7. ①芥川龍之介に関する基礎情報(生涯、作品、評価、等)
8. ②『藪の中』に関する基礎情報(成立、典拠、影響、等)
9. ③登場人物、時と場所、構成の整理
10. ④語句の注釈(地名、平安時代の風俗・制度、等)
11. ⑤先行作品との比較対照(古典文学、海外文学)
12. ⑥先行研究の参照
13. ⑦語りの特徴と謎の分析(真犯人さがしは可能か?)
14.【後期のガイダンス】第15~16週に教員が次の説明を行う。
15. ・研究・発表の方法   ・参考文献
16. ・発表スケジュール
17.【後期の研究発表】第17週~第29週にかけて、受講生は次の
18. ①~⑧を分担して研究発表を行う。
19. ③~⑧については下記イ~ホを調査・考察する。
20. ①角田光代と『三面記事小説』に関する基礎情報
21. ②『三面記事小説』に関する文献(検索、収集、閲読)
22. ③「愛の巣」の分析   ④「ゆうべの花火」の分析
23. ⑤「彼方の城」の分析  ⑥「永遠の花園」の分析
24. ⑦「赤い筆箱」の分析  ⑧「光の川」の分析
25.  (イ)登場人物・舞台・梗概の整理、表現・内容の特徴 
26.  (ロ)語句の注釈
27.  (ハ)材源となった事件の調査、比較対照して言えること
28.  (ニ)背景にある社会問題の調査、そこから言えること
29.  (ホ)ロ・ニに対して作品が採っている立場
30.【総括】後期のまとめ、1年の振り返り
自由記述欄
 

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