コード DF11-01
授業科目 古代ローマ史
副題 古代ローマ世界の歴史と文化
副専攻 D3・D4
特記事項
担当者 志内 一興
単位 4
期・曜時 通年 木4
対象学年 1(B)・2・3・4年

学習目標
 ヨーロッパ世界の原型である、「古代ローマの世界」の歴史・社会・文化についての理解を深める。その上で、過去の社会についての理解を手がかりとしながら、いまの自分をよりよく理解することを、最終的な目標としている。
授業概要
 紀元前753年に建国されたとされる、古代ローマ国家の1200年にわたる歴史について、まずはその大枠の理解を深めてもらう。その上で、現代の世界とは大きく異なる古代世界の社会について、さらには古代世界の文化について、図像資料や映像教材などを随時活用しながら、解説を加えていく。同時に、そうした社会・文化の中で生活した古代ローマ人の心性・メンタリティについて、様々なトピックを通じて受講生に考えてもらいながら、その思考をいまの自分を見つめ直す機会として活用してもらうつもりだ。授業計画には、扱う予定としている内容を記しているが、扱う順序に関しては、授業の進行、受講生の理解度に応じて変更する可能性がある。また、受講生の興味・関心に応じ、扱う内容も随時見直していく予定である。
テキスト
 特に指定しない。
参考文献・課題図書
・長谷川岳男、樋脇博敏著、『古代ローマを知る事典』東京堂出版。
・桜井万里子、本村凌二共著『ギリシアとローマ(世界の歴史5)』中央公論社。
・本村凌二著『地中海世界とローマ帝国(興亡の世界史4)』講談社。
・その他、授業内で適宜指示する。
受講生への要望
 リアクションペーパーへの記入や、直接の質問などを通じ、疑問・不明箇所や、より理解を深めたいと感じた箇所について、積極的にコミュニケートすることで、授業に主体的に参加してもらいたい。
評価方法
 出席、および随時提出を求めるリアクションペーパーの内容を含めた、授業への参加度合いと、期末の試験の成績を加味しながら、総合的に評価する。ただし受講生の人数によっては、試験をレポートに代えることもある。
授業計画
1.イントロダクション:授業の狙い・進行について
2.ローマの建国
3.ローマの拡大
4.古代ローマの国制に関する議論
5.ポエニ戦争
6.グラックス兄弟の改革から百年の内乱へ
7.「ローマ帝国」の誕生
8.ローマの平和(Pax Romana
9.「パンとサーカス(Panem et Circenses)」
10.ローマ属州の世界
11.3世紀の「危機」
12.4世紀のローマ世界
13.5世紀のローマ世界
14.ローマの滅亡と、その後の歴史的展開
15.前期の総括
16.古代ローマの文化:概論
17.ローマの言語-1:ラテン語
18.ローマの言語-2:ラテン語から、ロマンス語へ
19.ローマの暦-1:共和政ローマ時代のカレンダー
20.ローマの暦-2:ユリウス暦と、現代の暦
21.ローマの宗教-1:古代世界の宗教
22.ローマの宗教-2:キリスト教の誕生と拡大
23.古代世界の「呪い」-1:資料の状況
24.古代世界の「呪い」-2:呪詛を用いた人々
25.古代世界の「呪い」-3:呪詛利用の心性
26.「テルマエ・ロマエ」の世界-1:古代ローマの風呂文化
27.「テルマエ・ロマエ」の世界-2:浴場建築と、後世への影響
28.古代ローマ人と死-1:古代世界の死生観
29.古代ローマ人と死-2:ローマ時代の「墓碑銘」
30.全体の総括
自由記述欄
 

Copyrights 2013 University of the Sacred Heart , Tokyo all rights reserved.

■BACK ■検索システムへ ■TOPへ