コード GG31-01
授業科目 フランスの社会と文化(1)
副題 (フランス人のナショナル・アイデンティティ)
副専攻 G1
特記事項
担当者 畑 浩一郎
単位 2
期・曜時 前期 金3
対象学年 1(A)・2・3・4年

学習目標
 フランス人というのはどのような人間を指すのであろうか?「カトリックを信仰し、フランス語を話す白人」などという定義はとうの昔に廃れている。近代フランスは宗教、言語、民族をめぐるさまざまな問題と格闘しながら、自らのアイデンティティを確立しようと試みてきた。その歴史をたどることで、フランス国家の特質を明るみに出し、現代フランス社会が抱える諸問題を考え直していく。
授業概要
 「国民国家」という概念が成立するフランス革命期から始め、政教分離(ライシテ)、学校教育の改変、植民地拡大政策、フランス社会とユダヤ人、第五共和制、フランスにおけるムスリムなどを順に取り上げていく。
テキスト
 初回授業にて指示
参考文献・課題図書
 谷川稔『十字架と三色旗、もうひとつの近代フランス』山川出版社、1997
平野千果子『フランス植民地主義の歴史』人文書院、2002
工藤庸子『宗教vs国家、フランス政教分離と市民の誕生』講談社現代新書、2007
受講生への要望
 人数制限があるので、受講希望者は初回授業に必ず参加すること。
評価方法
 平常点(リアクションペーパー)および期末試験によって評価する。
授業計画
1.ガイダンス フランス人とは?
2.カトリック教会の長女
3.フランス革命の意義
4.ナポレオン・ボナパルトがもたらしたこと
5.ライシテ、カトリック的フランスの解体
6.ジュール・フェリーと第三共和制下の学校教育
7.帝国主義国家としてのフランス
8.ドレフュス事件
9.二つの世界大戦とフランス 
10.シャルル・ド・ゴールと自由フランス
11.アルジェリア独立戦争とピエ・ノワール
12.1968年五月革命
13.移民をめぐる問題(1)
14.移民をめぐる問題(2)
15.まとめ
自由記述欄
 

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