コード GG52-01
授業科目 フランス事情(2)
副題 (写真と表象の問題)
副専攻 G1
特記事項
担当者 横田 千晶
単位 2
期・曜時 後期 金4
対象学年 1(B)・2・3・4年

学習目標
 対象をそのまま写す写真イメージの誕生は私たちの社会や想像力に大きな変化をもたらした。だが写真とは一体何なのか、どんな特性や作用があるのか。代表的な写真論を読むことで写真が提示する問題を整理し、写真と言語・権力の関係、写真と死・無意識の関係、写真の指標性・明証性と歴史との関係を発展的に考えていく。
 
授業概要
 写真論の古典であるベンヤミン、ソンタグ、バルトの著作を読んで写真の問題圏を整理する。そこから抽出されたテーマにそって重要な写真論者の指摘や写真芸術を見ていく。
テキスト
 適宜プリントを配布する。
参考文献・課題図書
 ヴァルター・ベンヤミン『ベンヤミン・コレクション1 近代の意味』ちくま学芸文庫、1995年
ロラン・バルト『明るい部屋』みすず書房、1985年
スーザン・ソンタグ『写真論』晶文社、1979年
受講生への要望
 受け身ではなく、自ら考えながら授業に参加してほしい。
評価方法
 平常点(出席、リアクションペーパー)と学期末のレポートによって評価する。
授業計画
1.ガイダンス 写真の問題圏
2.ベンヤミン『複製技術時代の芸術作品』『写真小史』
3.ソンタグ『写真論』
4.バルト(1)『明るい部屋』以前の映像論
5.バルト(2)『明るい部屋』とプンクトゥム
6.バルト(3)『明るい部屋』と「それはかつてあった」
7.バタイユ『ドキュマン』とアンフォルム
8.シュルレアリスムの写真
9.指標としての写真 パースとロザリンド・クラウス
10.記憶・痕跡 ボルタンスキー
11.現前批判 デリダとランシエール
12.歴史・証言・表象(不)可能性(1)ディディ=ユベルマン対ランズマン
13.歴史・証言・表象(不)可能性(2)ディディ=ユベルマンの弁証法的イメージ論
14.モンタージュ ゴダール
15.まとめ イメージの氾濫とデジタル化を前にして
自由記述欄
 

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