コード GG59-01
授業科目 ドイツ事情(1)
副題 (セクシュアリティーからみたジェンダー −日独比較−)
副専攻 G1
特記事項
担当者 SCHULZE A.
単位 2
期・曜時 前期 木3
対象学年 2・3・4年

学習目標
 ジェンダー学が扱う様々な問題について基礎的な意識を発展させる。またこの分野の研究方法、特に言説分析について講義内容・実習を通して学習する。日本とドイツにおける女性の日常環境にまつわる事象を相互に比較しながら、ジェンダーに関わる諸問題の理解、解決に役立てるための能力の習得をはかることを本セミナーのねらいとする。
授業概要
 「良いマナーで女子力アップ」「おてんば娘」「女のくせに」等々、そのような言葉の背景には「女性」についての独特なイメージが隠されています。このイメージは個人や社会における女性に対する意識・無意識的なステレオタイプによって形成されていると考えられます。そのような言葉にみられる「女性」についてのアイデンティティーや役割分担は、生まれつき備わったものでしょうか?それとも社会により規定されたものでしょうか?
本セミナーでは、ジェンダー学が扱う様々な問題を取り上げ、セクシュアリティーの視点から日本人女性とドイツ人女性について、日常生活から伺い知ることのできる特徴を考察します。例えば性役割、性暴力、メディアにおける性の表現などを題材に、「女性イメージ」の背後に隠された秘密を受講者とともに考え、明らかにします。尚、このセミナーは日本語で行います。もし受講希望者多数の場合、人数を制限する可能性もありますので予めご了承下さい。
テキスト
 授業内で適宜紹介する。
参考文献・課題図書
 授業内で適宜紹介する。
受講生への要望
 本セミナーをより実践的なものとするため、課題となるテキストを事前に読み、準備し、授業に積極的に参加することを要望します。日本語でのショートスピーチの課題も予定しています。ドイツ語の知識はもしあれば長所となり得ますが、必要条件ではありません。
評価方法
 出席、発表(二人でペアーを作っての口頭発表)の内容、議論への参加によって総合的に評価する。レポートを課す場合もある。
授業計画
1.授業内容・方針の説明:イントロダクション
2.ジェンダーを考える:わずかな違いの大きな影響
3.フェミニズムとジェンダー学:日独発展、類似と相違
4.女性、男性、センセーション:セクシュアリティーの社会学
5.ビューティーの伝説:美の社会学
6.セクハラ:行動の限界を知る
7.働く女性:日常からセクハラまで
8.専業主婦制度とセックス:作られた純粋な女性像
9.レイプ:ジェンダー的犯罪?
10.レイプ伝説:性犯罪と社会の反応
11.性犯罪と日独法律:裁判の実際とジェンダーの影響
12.セックスとメディア:男女のイメージにみるジェンダー
13.性犯罪のセンセーション:メディアとレイプ
14.ポルノとジェンダー:商品としての女性?
15.ジェンダーを語る:最終的な議論、まとめ、授業評価
自由記述欄
 

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