コード HF13-01
授業科目 美学・芸術学特講Ⅳ
副題 (ベルリン・サロン(その2))
副専攻 H1
特記事項
担当者 瀬尾 文子
単位 2
期・曜時 後期 木4
対象学年 2・3・4年

学習目標
 生活空間に潜在する様々な思想の芽、芸術の芽を、女性ならではの感性を研ぎ澄ませて発見し、周囲の人々との対話を通してそれを一つの文化的な形にまで発展させる術を、ベルリンのサロニエールたちの模範から学ぶ。
授業概要
 ベルリンでは1780年以降一世紀以上にわたり、サロン文化が興隆した。女性の開くその茶会には、詩人、哲学者、科学者、神学者、王族、官僚、画家、音楽家、彫刻家等が集まり、水準の高い談話を重ねた。本講は特講Ⅲの続編として一つの文学サロンを、そして新たに二つの音楽サロンの内実を追い、サロンの果たした文化機能を考察する。
テキスト
 必要に応じてプリントを配布。
参考文献・課題図書
 ペートラ・ヴィルヘルミー=ドリンガー『ベルリンサロン』、糟谷理恵子ほか訳、鳥影社、2003年。
ヴェロニカ・ベーチ『音楽サロン 秘められた女性文化史』、早崎えりなほか訳、音楽之友社、2005年。
受講生への要望
 講義の中で話題にのぼった文学作品、芸術作品には、可能な限り直接あたること。
特講Ⅲと合わせて履修することが望ましい。質問、意見はいつでも大歓迎。
評価方法
 出席状況と期末試験
授業計画
1.導入(特講Ⅲの要約および期末試験の講評)
2.ラーヘル・ファルンハーゲンのサロン①第二次サロン開始に至るまで
3.ラーヘル・ファルンハーゲンのサロン②政治的話題
4.ラーヘル・ファルンハーゲンのサロン③ハインリヒ・ハイネとの交流
5.ラーヘル・ファルンハーゲンのサロン④ベッティーネ・フォン・アルニムへの影響
6.音楽史におけるサロンの役割
7.アマーリエ・ベーアの音楽サロン①「音楽の夕べ」の内実
8.アマーリエ・ベーアの音楽サロン②ユダヤ出自への誇り
9.アマーリエ・ベーアの音楽サロン③息子マイアベーアへの影響
10.アマーリエ・ベーアの音楽サロン④息子ミヒャエル・ベーアへの影響
11.ファニー・メンデルスゾーンの音楽サロン①ベルリンのメンデルスゾーン家
12.ファニー・メンデルスゾーンの音楽サロン②「日曜日の音楽会」の内実
13.ファニー・メンデルスゾーンの音楽サロン③ファニーの作品
14.ファニー・メンデルスゾーンの音楽サロン④ベルリン音楽史における意義
15.まとめ
自由記述欄
 

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