コード JC14-01
授業科目 教育哲学2
副題 (いのちの尊厳教育と人権教育)
副専攻 A3・J1
特記事項
担当者 増渕 幸男
単位 2
期・曜時 前期 金4
対象学年 2・3・4年

学習目標
 人間の尊厳が脅かされている現実を「いのちの尊厳」および人権の問題として捉えつつ、学校や家庭での教育現場が自覚的にこの問題と向き合うための考え方を習得します。科学の進歩とグローバル化の進行に関係して明らかになってきた人間形成の哲学的理解を目指します。
授業概要
 教育を哲学的に理解するとはどのようなことかを考え、人間の尊厳を考える教育とはどのような教育であるかに対するアプローチの仕方を習得します。特に共生社会に求められる人間の生き方を中心に、他者理解のための教育学的課題を考えます。キリスト教的人間観に基づく教育理論および実践課題についても触れていきます。
テキスト
 適宜紹介します。 
参考文献・課題図書
 「いのちの尊厳教育」とヒューマニズムの精神(増渕著:上智大学出版)
受講生への要望
 プリントを中心にリアクションペーパーでの意見の交換を行いますので、自分の考えを発言できるように積極性を期待します。
評価方法
 毎回リアクション・ペーパーを提出していただきます。各人の意見を取り上げながら、教育的思考と問題性の理解を深めるための意見交換を行いますので、主体的な参加と発言を求めます。出席30%、リアクション・ペーパー50%、および平常点20%で評価します。
授業計画
1.ガイダンス:教育と哲学の関連性について
2.いのちの尊厳教育と人権教育の問題状況について
3.いのちの理解の仕方の変遷について
4.いのちに関する哲学の言説について
5.生命科学のいのち観が教育に及ぼす影響とは
6.科学といのちと教育の関係性を考える
7.教科書にみる人権の位置づけ
8.グローバル化時代の人権教育の範囲とは
9.他者理解のための哲学的視点と教育実践を考える
10.ヒューマニズムから人間の尊厳を考える
11.キリスト教的ヒューマニズムの意味について考える
12.キリスト教的ヒューマニズムと人間形成の関係について
13.いのちの尊厳と人権教育に果たす宗教の役割について
14.生きる力のキリスト教的意味を考える
15.総括
自由記述欄
 聖書の教えも取り込んだいのちの尊厳と人権問題を現実の教育問題と関連付けて考えていきます。とくに科学や宗教の立場との対話が成立する条件について取り上げます。

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