学生インタビュー(2014年度)

楽しく学び、吸収できる素晴らしい環境の中で、
学ぶことは紙の上だけのものではないと教わりました。

高橋 実紗子
Misako Takahashi
英語英文学科 2014年3月卒業
大学院進学

  幼い頃からオオカミの登場する本を好んで読み、なかでも文学での役柄が現実での絶滅危惧にも繋がったと言われる点に特に興味を持ってきました。大学進学の際には、その生態を研究すべきか、それとも文学作品に出てくる表象としてのオオカミを研究しようか迷ったほどです。英文学を研究分野に選んだのは、当時愛読したオオカミをテーマにした児童書がイギリス文学であったこと、高校時代にシェイクスピアの『ハムレット』に感銘を受けたことが理由です。聖心女子大学の英語英文学科では、文学におけるシンボリズム、歴史や宗教との関わりなど、文学を多面的に学ぶことができ、興味の対象がどんどん広がっていきました。

 特にシェイクスピア作品に魅了された私は、本場イギリスで学んでみたいと望むようになり、1年次より留学の準備を進め、遂に3年次でその夢が叶いました。推薦留学生として、協定校のローハンプトン大学ロンドンにて半期学ばせて頂けることになったのです。

 児童文学と創作学科が有名であることに加え、かつて聖心会のカレッジがあった大学でもあります。シェイクスピアにおけるジェンダー学、イギリスのロマン派詩といった自分の研究や関心に添った授業の他、創作学科の「クリエイティブ・ライティング」にも出席しました。演劇学科のクラスでは、劇場でシェイクスピア劇を観劇し、イギリスという土地と演劇との深い関わりを肌で感じとりました。授業以外では、個人的に毎週日曜日に通った教会で、幅広い年齢層の方々と交流することができました。バザーのお手伝いや写真コンテストへの参加を通して、奉仕の精神が日常に溶け込んでいるのを目の当たりにし、感動したことが心に残っています。

  「奉仕の精神は身近なところから」ということは、1年次の夏にラオスへボランティア研修に行った時にも感じたことです。高校3年生の時にJICAの国際協力エッセイに応募し、その副賞で一週間の研修旅行に行かせていただいたのです。国際協力というと遠い現地に赴くべきとばかり考えがちでしたが、聖心の創立者マグダレナ・ソフィア・バラがおっしゃっていた「Charity begins at home. (奉仕の心は家庭から始まる)」の通り、心が伴うこと、愛があることが何よりも大切であると痛感しました。このような言葉をいつも思い出せる環境で学生生活を送れたのは、本当に幸せなことだと思います。

 半年間留学したことで、卒業論文執筆への意欲が増しました。シェイクスピアの悲劇から『リア王』と『ハムレット』を選び、それぞれ生き残った登場人物の生存理由とその意思をテーマに研究しました。研究対象として「オオカミの表象」も頭の中にあったのですが、留学中、児童文学におけるオオカミのイメージの移り変わりについて論文を一つ仕上げたため、卒業論文にはシェイクスピアを選びました。「オオカミの表象」についてはまだまだ興味が尽きません。卒業後は大学院に進学し、オオカミの研究、それからロマン派詩人シャーロット・スミスについての研究をしたいと考えています。

 大学院進学を決意したのは、大学院学生との合同授業や、博士号を取得した先輩方の講演会、そして留学がきっかけとなりました。もっと研究を続けたい、という気持ちが強くなってきたのです。聖心女子大学は学びの環境に恵まれています。学びたいという気持ちさえあれば、先生方はいつもそこにいて、私たちにより深い学びの機会を与えてくださいます。また、聖心女子大学では「愛と慈しみのあるところに神います」という校訓のもと、学ぶことが紙の上だけのものではなく、生きることに寄り添っているということを教わりました。意欲的に学べば学ぶほど、知識だけではなく独自性や創造性にあふれた学びを獲得できる。それが聖心女子大学です。あたたかな輝きに満ちた環境の中で、日々感謝の気持ちを忘れずに、英文学の研究者への道を目指して歩んでいきたいと思っています。


留学時のPre-Sessional Courseの友人と。


ローハンプトン大学にある聖心会の記念碑にて。


 在学中は入学前から入ろうと決めていた聖歌隊に所属。聖心祭ではゼミ発表として絵本の読み聞かせを行った。

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