授業概要 |
たとえば田山花袋『蒲団』。受験勉強でそう暗記したけれど、実際に読んだことのない人が多いはず。読んでみませんか。この講義では、明治・大正・昭和戦前期にかけての小説の歩みをたどりますが、実際に本文に触れることを重視します。さて、あなたは『蒲団』をどう評価しますか。 |
課題・評価 |
口頭発表、筆記試験(年2回)、出席による。 |
テキスト |
浅井清『近代の日本文学』(放送大学教材2517)放送大学教育振興会 |
参考文献 |
授業中に紹介。 |
受講生への要望 |
受講希望者は第一回の授業に必ず出席のこと。口頭発表の方法の説明、グループ作り等を行うため。 |
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授業計画 |
第一回の授業で、下記の2〜12を代表する小説のリストを配布する。このリストにそって、教員による講義と受講者による口頭発表とを交互に進める。 口頭発表は、リスト中の小説一編を一グループで担当。全員で同じ本文を読み、調査を分担し、意見・情報を交換しながら発表を準備する。 第一回の筆記試験は、リスト中の小説を読んで答えるもの。夏期休暇明けに行う。第二回は文学史に関するもの。年度末に行う。
1.文明開化期の文学(戯作・翻訳小説・政治小説) 2.〈近代小説〉の誕生(言文一致・硯友社) 3.文壇の形成(文学界派・浪漫主義・女性作家) 4.日清戦争後の文学(観念小説・家庭小説) 5.近代文学の展開(浪漫主義・民友社・写生文) 6.自然主義の文学(ゾライズム・自然主義) 7.鴎外と漱石(森鴎外・夏目漱石) 8.反自然主義の潮流(耽美主義・白樺派) 9.市民文学の成立と展開(新思潮派・私小説) 10.大衆文学の成立と展開(時代小説・推理小説) 11.プロレタリア文学とモダニズム文学(新感覚派ほか) |
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